一粒万倍日にやってはいけないことは? 避けるべき理由とおすすめの過ごし方
一粒万倍日とは、一粒の籾が豊かに実り、万倍もの稲穂になる日。小さなことを積み重ねれば大きな幸せにつながるといわれ、物事をスタートさせるのに良い日といわれます。そんな一粒万倍日にやってはいけないこととは? 占い師の紅たきさんが解説します。
日本には特別な開運日、不運な日があり、それは暦にも記載されています。そうした暦を基に、さまざまな予定が立てられてきました。
また、開運日や不運な日には、やってはいけないことがあるのです。それを知っておくと、災難を避けることにつながりますよ。
今回は、「一粒万倍日」について、詳しく解説していきたいと思います。
一粒万倍日とは?
一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)とは「一粒の籾(もみ)が豊かに実り、万倍もの稲穂になる日」という意味を持つ吉日です。「1が1万に大きく増える」ので、何か新しいことを始めたり、金運にまつわることを行ったりするのにぴったりの日です。
「一粒万倍」という言葉には、以下のような日があります。
いちりゅう-まんばい【一粒万倍】
一粒の種子をまけば、実って万倍もの収穫を得ることができる意から、わずかなものから多くの利益があがるたとえ。また、わずかなものでも粗末にしてはいけないという戒め。また、一つの善行が多くのよい結果をもたらすたとえ。▽「稲」の異名。出典:『デジタル大辞泉』(小学館)
この言葉には、どんな小さなことも大切にすれば何万倍にも育つのだから、ささいな物事も大切にしようという意味があります。
とはいえ一粒万倍日は、棚ぼた的に幸運が舞い込む日ではありません。どんな物事も最初から大きく育っているのではなく、それが小さくわずかだった時から大事にされているから大きく育つのです。
つまり成功したいなら、一粒万倍日に始めたことをコツコツと地道に育てていく必要があります。「一粒万倍」の気持ちがあれば、思わぬ収穫を将来的に得られるかもしれないという意味が込められた日なのです。

「一粒万倍」の意味や、一粒万倍日に始めるべきこと、やってはいけないことなどを紹介します。
天赦日とは
天赦日とは、1年のうちに5~6回程度しかやってこない最強の吉日といわれる日です。
天赦日は、最も幸運に恵まれる大吉日で、「百神(ひゃくしん)が天に上昇り、天が万物の罪を赦(ゆる)す日」とされています。あらゆる障害が取り除かれる日なので、新しいことをするのに大変恵まれた日なのです。
一粒万倍日も、天赦日と同じく物事を始めるのに縁起が良い日。一粒万倍日と天赦日が重なっている日は、開運効果がより高いといわれていますよ。

天赦日の由来や意味、天赦日にすると良いことなどを紹介します。
一粒万倍日にやってはいけないこと
では、一粒万倍日にやってはいけないこととは何なのでしょうか。
(1)借金
一粒万倍日は良いことだけでなく悪いことも増幅させてしまいます。ですので、この日に借金はしないようにしましょう。
一粒万倍日に借金をすると、借金がふくれ上がり、返すことができなくなる恐れがあるといわれています。
(2)ケンカ
ケンカはどんな日でも避けたいものですが、特に一粒万倍日には人とケンカをしないように心がけましょう。ささいな口論が激しいバトルへと大きくなり、相手との関係修復が不可能になってしまう恐れがあるからです。
頭にくることがあってもグッと我慢をして、穏便に振る舞うようにしましょう。相手が悪くても、あなたの方から「ごめん」と謝り、話を収めるのが得策です。
(3)人から物を借りる
一粒万倍日には、お金だけではなく、人から物を借りるのも良くありません。人に借りを作ると後々大きな痛手になる可能性があります。
レンタカーを借りる、部屋や家を借りる契約をするのはなるべく避けた方が良いといわれていますよ。
▶次のページでは、一粒万倍日にやると良いことをご紹介します。