「したたか」と「あざとい」の違いとは? 言葉の使い方・性格の特徴を解説
したたかとあざとい。似た言葉に思えますが意味は違います。意味の違いや類語、使い方の他にしたたかな人とあざとい人の特徴を解説します。
「彼女はあざとい人だ」「彼女はしたたかな人だ」と聞くと、同じような意味をイメージしてしまいますが、実は「したたか」と「あざとい」は意味も使い方も異なる言葉です。
この記事では、「したたか」と「あざとい」の違いと、それぞれの使い方を紹介します。言葉の意味と使い方を理解して、正しく使っていきましょう。
「したたか」と「あざとい」の違い
まずは「したたか」と「あざとい」のそれぞれの意味について紹介していきます。
「したたか」は強くてたくましい姿を指す言葉
「したたか」は「強か」と書き、強さがあって容易には屈服しない・しっかりとしている・手ごわいなどの意味があります。ずる賢い、卑怯だといったネガティブな意味は含まれないので注意しましょう。
また、「したたか」には副詞の使い方もあり、「酒をしたたか飲んだ」「腰をしたたか打った」など、分量が多いことや程度がひどいことを表わします。
「あざとい」は図々しくて良い印象を与えない性質を指す言葉
「あざとい」は「小聡明い」と書き、抜け目がなくて図々しい・あくどい・浅はかであるなど物事や人物の性質を表わす言葉です。軽はずみな言動をとりがちな人に対して使います。
マイナスの意味を持つ言葉なので、思ったとしても相手に対して直接使うことは少ないです。
「彼女はしたたかな人だ」と言うのは問題ないですが、「彼女はあざとい人だ」と言うのは悪口になるので控えたほうがいいでしょう。
「したたか」と「あざとい」の使い方
ここからは「したたか」と「あざとい」の日常での使い方を例文と一緒に紹介していきます。
「したたか」の使い方と例文
「彼はしたたかに生きている人だ」「したたかな造りをした建物だ」といった使い方をします。
分量が多いことや程度がひどいことを表わす副詞として用いる場合は、「したたかにご飯を食べる」「したたかに酔っぱらう」といった使い方をします。
「あざとい」の使い方と例文
「あの人はあざといやり方で仕事をする」「彼の考え方はあざといところがある」といった使い方をします。
恋愛などで「あざとい女性」と使う時は、男性の心理を理解したうえで計算高くアピールしていく人を指します。
「したたか」と「あざとい」の類語
次は「したたか」と「あざとい」の意味に近い類義語について紹介していきます。
「したたか」の類語
「したたか」の類語には、豪気・剛気・強靭などの言葉があります。
また、「したたか」を副詞で用いる場合の類語は、かなり・非常に・たいそうなどの言葉があります。
「あざとい」の類語
「あざとい」の類語には、卑しい・狡猾な・駆け引きのうまいなどの言葉があります。