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今の仕事が自分に合っているのか分からない。悩んだ時の判断基準

#お仕事ハック

ヨダエリ(コラムニスト)

仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。

今回のお仕事ハックは「今の仕事が自分に合っているか不安」とのお悩みについて、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。

今の仕事が合っているのか不安

現在、Webページ制作会社の営業として働いています。正直、やっていることが難しく、専門的なことにも興味を持つことができません。ただ、自分が担当したページがアップされたのを見るとやりがいを感じる瞬間もあります。
今後もずっと働き続けることを考えると、この仕事が自分に合っているのか不安です。仕事の向き・不向きって何を基準に判断すればいいですか……?
(30代/営業職)

今の仕事は自分に合っているんだろうか。

誰もが一度は考えたことがあるテーマだと思います。

そもそも「合っている」って何だろう。楽しいと思えれば合っているのか。ある程度こなせれば合っているのか。でも、こなせるけど全然楽しくない場合は? 逆に、好きだけど得意なわけじゃない場合は?

……考え始めると、分からなくなってきますよね。

人それぞれ意見はあると思うのですが、私は、「続けられている」時点で、ある程度その人に合っているのでは、と考えています。

なぜなら、適性がゼロだったら、そもそも仕事が成り立たないから。もしくは続けることが困難になるはずだから。

例えば、「難しいから教えてほしい」と上司や先輩に頼んでサポートしてもらっても仕事がちゃんとやれない場合、本人だけでなく周りも「どうしたもんか」と考え始めるはずです(そして場合によっては違う部署や仕事に変えられるケースも)。

サポートなしにやれているとしても、本人がしんどい場合、「もう無理だ」とギブアップしたり、それはせずとも結局体調を崩したりと、何らかのアラート発信に至ると思います。

私自身、アラサーの頃、できてはいるけどシンドイ仕事、つまり、周りから見ると問題なくやれているように見えているかもしれないけど自分としては心身を消耗する仕事を続けていたら、ある日コンビニに向かう道の途中で倒れてしまったことがあります。「向いてない。このまま続けるのは無理だ」と痛感しました(ほどなくして、当時担当していたサービス自体が終了し、結果的にその仕事は終えることになりました)。

さて、あなたはというと、まだそこまでは煮詰まっていない様子。でも「やっていることが難しく、専門的なことに興味を持てない」とのこと。分かります。そういう分野、ありますよね。向いてないかも、って思いますよね。

でも、「自分が担当したページがアップされたのを見るとやりがいを感じる瞬間もあります」とのこと。ここ、めちゃくちゃ重要です! 可能性を大いに予感させる言葉。

というわけで提案です。あなたが担当したWeb ページで「ここ、いいな」と感じた点があったら、製作者にヒアリングをしてみては? 要は、ここはどうやって作っているのか、どんな点に配慮しているのか、などを質問してみるのです。

専門的なことでも、その技術が何につながっているのか、どんな効果をもたらしているのかを知れば、何も知らなかった時より頭に入ってくると思うのです。

また、熱意は熱意を生み、伝わっていくもの。製作者の意図や熱意を知り、商品に自信が持てたら、営業としてのモチベーションも、あなたの言葉が持つ説得力も高まるはず。

まずは少しずつ、その作業をしてみてはどうでしょう。向いているかどうかを決めるのは、その後でいいと思いますよ。頑張って!

Point.

・仕事が続けられている時点で、今の仕事はある程度あなたに合っている可能性大
・担当したページの良い部分をどう作ったか、製作者にヒアリングしよう
・専門的なことも、それが何につながっているかを知れば頭に入りやすくなる
・製作者の熱意を知ることで、営業の仕事へのモチベーションも高まるはず!

(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)

※この記事は2022年07月12日に公開されたものです

ヨダエリ(コラムニスト) (コラムニスト)

コラムニスト/恋愛アナリスト。慶應義塾大学文学部卒業後、PR会社勤務を経てフリーに。思春期はドイツ在住。メトロセクシャルについて分析したコラムが『AERA』『anan』など多数の媒体で話題になると同時に、携帯サイトで連載していた恋愛相談コラムが口コミで人気に。現在は新聞・雑誌・ウェブでライフスタイルやトレンド、男女の心理にまつわる記事を執筆するかたわら、エキサイトお悩み相談室で電話相談も実施。著書に「その恋、今のままではもったいない!」(情報センター出版局)「今度こそ『信じられる人』と恋愛する本」(すばる舎)など。

●ブログ「cafe dayorin」
https://ameblo.jp/dayorin/

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