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令和の今、テレビって必要? 不要?

#令和のマネーハック

丸山晴美

働き方も、恋愛も、生活様式も、全てのあり方が少し前とは違う令和の今。数えきれない変化の裏にある「新マネーハック」を、さまざまな分野の専門家たちが回答します。今回の回答者は、FP(ファイナンシャルプランナー)の丸山晴美さん。

今回のお話「令和の今、テレビって必要?」

最近、テレビを持たない人が増えているとよく聞きますよね。動画配信サービスが充実してきて、テレビ番組よりもスマートフォンやタブレットで動画を見る時間の方が長くなった人も多いのではないでしょうか。引っ越しのタイミングなどで断捨離候補に上がることも多くなってきたテレビの価値についてここで一度考えてみましょう。

年間1万円以上!? テレビにかかる意外な費用

最近はテレビを観る機会が減ったという人も多いのではないでしょうか。

報道や時事ネタをチェックしたいならネットニュース、映画が観たいならAmazon Prime VideoやNetflixなどのサブスク、地上波のドラマならTverなどの見逃し配信、さらにYouTubeにはバラエティ動画やレシピ動画など、幅広いコンテンツが充実しています。

そもそも一人暮らしの働く独身女性は、家にいる時間が少ないので、テレビをあまり観ないはず。その一方で、家にいるときに興味のないテレビ番組をなんとなくダラダラ流し続けて、無駄な時間を過ごしてしまう……という人もいるでしょう。

テレビを観るのにかかる年間費用を換算してみると、以下のようになります。

  • 電気代:1,830〜9,270円(※1日5時間視聴/テレビのサイズにより異なります)
  • NHK受信料:13,650円、衛星放送込みの場合:24,185円(※クレジット12カ月前払い)

プラズマテレビでなければ、電気代はそんなにかかりません。しかし問題なのはNHKの受信料。アラサー世代の働く女性なら、NHKを観ない人も多いかもしれません。

また、部屋にテレビを置くことで場所を取ってしまうのも無駄なポイント。テレビが無ければ、テレビ台もいらないし、空いたスペースを有効活用できます。そのスペースに置くものが無いなら、選ぶ部屋を8帖から6帖に変えることで、家賃の節約にもつながるのです。

スマホ、タブレット、プロジェクター。テレビに代わるデバイスは?

Wi-Fiやサブスク費用のほかに、普段あまり使わない“テレビ関連費用”が発生するのは損ですよね。テレビが必要無い人は引っ越しのタイミングなどで、思い切ってテレビを断捨離し、スマホやタブレットに移行してみましょう。

しかし、スマホで動画を観ている間は他のアプリを使用できないので、不便な場合も。個人的にはタブレットで観るのがおすすめです。

タブレットの実機代は、iPadだと安くても40,000〜60,000円程度。しかしワンセグ機能がついていなければNHK受信料を契約する必要がないので、年間約25,000円、2年間で50,000円が浮きます。3年以上使えば十分に得する計算になりますね。

もっと大画面で観たいのなら、最近はNHK契約不要の液晶モニター「チューナーレステレビ」や、ホームプロジェクターを選ぶ人も増えてきています。Fire TV Stickをつなげば、サブスクの切り替えも楽々です。

プロジェクターのデメリットは、部屋が明るすぎると画面が見づらいということ。日中に動画を映したい場合は、遮光カーテンで部屋を暗くするか、またはタブレットで代用するなどして使い分けましょう。

そのうち「ロール式のモニター」が発売されるかも? という情報もあります。スペースを取らず、より快適に動画を観ることができるかもしれません。楽しみですね。

テレビを捨てて後悔する人、後悔しない人

最後に改めて、テレビを捨てて後悔する人・後悔しない人の特徴をまとめてみましょう。

テレビを捨てて後悔する人

“テレビを観ること”が習慣化している人は後悔すると思います。起床時や帰宅時に必ずテレビをつける人、「毎朝この番組が終わったら家を出る」などテレビ番組の時間編成で自分の行動を決めている人、テレビの音が無いと寂しい人、など。

また、リアルタイムで観たい地上波番組がある人や、ニュースなどの情報は絶対にテレビから収集したい人も、後悔するかもしれません。

テレビを捨てて後悔しない人

絶対的にテレビを観たい理由があるわけでなく、「そういえば最近あんまりテレビを観ていないな」という人は、テレビを捨てても後悔しないでしょう。

情報の収集源は必ずしもテレビじゃなくてもいい、新聞のアプリやネットニュース、YouTubeなどで十分という人も、テレビがなくても十分生活できるはず。

また、テレビの通販番組に影響されて無駄な買い物をしてしまう人も、処分したほうがいいと思います(笑)。ただし、次はYouTubeの商品紹介チャンネルやPR動画に影響されないように。

自分に合ったデバイスやサブスクを選んで、快適な動画ライフを送りましょう!

令和のマネーハック45

一人暮らしの独身女性にとって、テレビにかかる費用が無駄な出費になっていることも。思い切って断捨離し、スマホやタブレットなどに移行してみては?

(監修:丸山晴美、取材・文:高橋千里、イラスト:itabamoe)

※この記事は2022年03月28日に公開されたものです

丸山晴美

節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。

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