かっこよすぎてほんとに悩んだ、私の好きな「イケメン騎手」
「競馬場=おじさんの遊び場」ってイメージはもう古い? この連載では、競馬をにわかにかじり始めたライターいくえちゃんが、初心者女子でも競馬観戦を楽しむポイントを教えます!
みなさんこんにちは。今回のテーマは「イケメンジョッキー」について、ということで、いつもより10倍くらいテンション高めのいくえちゃんです。
正直、溜めに溜めていたネタなので、書く前から相当盛り上がっています。Webでの評価、競馬好きの知り合いや知り合いの知り合いからの意見、書籍のデータをもとに、男女問わず私の好みの“イケメン”だと思うジョッキーを30人ほどピックアップ、個人的に「ジョッキーイケメン事典」なるものも作成して臨みます。
私の個人的な印象から言うと、騎手の多くはベビーフェイス系。きつい顔立ちというよりも、柔らかさや爽やかさが売りという感じでしょうか。まあ、私が選んだイケメン騎手たちを見てみて!
10年後が楽しみで仕方ない、若手イケメン騎手たち
多くの騎手が中学卒業と同時に競馬学校に入学して、3年間の厳しい寄宿舎生活を送ります。その後、デビューを果たすことになりますが、そこは実力だけが勝負の世界。早く走ることができればよい馬と出会うことができ、さらにレースに勝てばより格上のレースで騎乗できるとなり、年齢は関係ありません。とはいえ、多くの騎手にとってデビューから10年前後は、相性のよい馬や支えてくれる人たちと出会う、大切な期間のようです。
これからの成長も合わせて、長い期間かけて競馬を楽しむなら、20代の騎手は要チェックです。
新時代を担う若手の代表は藤田菜七子騎手
イケメンの話のトップに藤田菜七子騎手か、と思われる方もいるかもしれません。ただ、私の中でのイケメンNo.1はやっぱり藤田菜七子騎手。色白で、幼さが残る見た目ながら、騎乗した時の表情の凛々しさ、余計な笑顔を振り撒かない姿勢は、イケメン中のイケメンです。
女性騎手時代の先駆けとして、数々の記録を塗り越えてきた藤田菜七子騎手。女性騎手のパイオニアとして、トップランナーとして、24歳の彼女には抱えきれないくらいの大きなプレッシャー、批判も受けてきたハズなのに、いやはや、その強さに憧れさえ抱いてしまいます。
今後に注目! まだ20歳の菅原明良騎手
千葉県にある中山競馬場のすぐ近くで育ち、競馬好きの母親と一緒に競馬場に足を運んでいたという菅原明良騎手は、高校生のようなあどけない笑顔を見せる20歳。そんな見た目に反して彼の評価はなかなか高く、策士であり、それを実行に移す度胸も備わっているといいます。
見た目と性格とのギャップは、よりイケメン度を高めますよね。今後、どのようなイケメンに育つか、最も注目する騎手です。
女性誌にもとりあげられる若手イケメン2人
今後の競馬を担っていく若手の中でも、イケメンとして雑誌などに取り上げられているのが、荻野極(きわむ)騎手と坂井瑠星(りゅうせい)騎手。この2人、最初に紹介した藤田菜七子騎手と競馬学校で同期だったそう。競馬学校は、厳しいスケジュールと食事制限が課されながら3年間を一緒に生活していく場所ですから、自然と同期の絆は深まるようです。
荻野極騎手は、見つめられたらドキッとすること間違いなしの爽やか系イケメン。クセのある馬を乗りこなす技術があるとの評価がありますが、最近はあまりよい成績を残せていないようです。ただ、競馬初心者の我々には、それも魅力の一つ。日本には「判官贔屓(弱い立場にある者に肩入れする)」ということばもあるくらいですから、応援する方は応援のしがいがあるというものです。
一方、坂井瑠星騎手は意識高い系の、キリッとしたイケメン。父親がジョッキーだったということもあってか、幼い頃からジョッキーになるのが夢だったと言います。デビューの翌年には約1年間のオーストラリア武者修行、その後もコロナ禍で隔離期間は騎乗できないにも関わらず、サウジアラビア、ドバイ、フランスなど、海外遠征に出ることが多いそう。自身の目標である「世界で駆けるジョッキー」に、努力を重ねながら、一歩ずつ夢を実現されていく姿は私たちの励みにもなります。
ベテラン勢はやはり抜群の渋さ
私たちが普段生活している中で目にする職場や家族の男子を思い浮かべても、多くは40歳をすぎた頃から、頭髪が寂しくなったり、特に腹回りに余計なものがついてきたりしますよね。
なのになぜか、騎手にはそんな経年による変化は見られません。40歳を超えたベテラン騎手は、ある意味、美魔女みたいな印象さえ持ってしまいませんか。もちろん、体重が重くなることは、騎手としては命取りですが、それにしてもみんな抜群の渋さです。
武豊騎手はやはり偉大!
競馬を知らない人でも、武豊(たけゆたか)という名前は聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。それほど偉大な武豊騎手です。現在52歳とのことですが、騎手のイケメン度は最高レベル。しかも、相変わらず爽やかです。
ここで私が特筆したいのが、彼の身長。ほとんどの騎手が150〜165cmですから、170cmの武豊騎手は、特別に目立ちます。また、体重は他の騎手と変わらず50kgとのことですから、いかに体調管理がきちんと行われているかが分かります。
福永祐一騎手は武豊騎手と並ぶベテランイケメン
武豊騎手に並ぶベテランイケメンといえば、福永祐一騎手。45歳とのことですが、いやいやまだまだ絶対イケメンです。しかもレースでも相変わらずイケメンのまま。常に何手も先を読んで戦略を組み立てているとの評価もあり、魅力倍増です。
なお、福永祐一騎手は、引退後のキャリアとして「調教師に転向したい」と話していたこともあったようなのですが、ファンとしては、もうしばらくは活躍を見ていたい気もします。
お菓子好きの幸英明騎手
ケガをしても復帰が早く、騎乗数が多いことで知られているのが幸秀明(みゆきひであき)騎手です。レース中は強気に突っ込んでいっていたのに、ゴーグルを取ると、渋めの優しい表情が現れて、ドキドキしちゃいます。
また、お菓子好きとしても知られているようで、中でもグリコのビスコが好きという情報も。それなのに、50kgの体重を維持する方法をぜひ教えていただきたいと思います。ゴルフ好きとしても知られていて、アマチュアの大会でもなかなかの成績を残しているみたいです。
海外出身のクリストフ・ルメール騎手とミルコ・デムーロ騎手
クリストフ・ルメール騎手はフランス出身の42歳、ミルコ・デムーロ騎手はイタリア出身で43歳の騎手です。いずれも日本でトップ騎手。「騎手名鑑」では、前の方にお名前を見つけることができるほどの実力者でありますが、お写真を拝見してもかなりのイケメン、まさに王子様といえます。
クリストフ・ルメール騎手は2015年、JRAの騎手免許を取得。JRAの騎手2次試験では日本語の口頭試問が行われるため、ちょうど放送されていた『マッサン』を見て日本語を勉強、その後も日本語の勉強は継続していて、「騎手の名前なら漢字も読める」と言います。サッカーも好きなようで、ガンバ大阪のサポーターという話もあります。フランス人っぽい、穏やかな表情が魅力です。
ミルコ・デムーロ騎手もクリストフ・ルメール騎手と同じく2015年にJRAの騎手免許を取得しています。サッカー好きで、時々見せる飛行機パフォーマンスは、サッカー元イタリア代表ヴィンチェンツォ・モンテッラに因んだものとのことです。ふむふむ、ローマ出身のサッカー好きとくれば、それだけで私の大好物。でも、王子の馬に乗せてもらうには、もう少しダイエットしないとね。王子より大きいと姫というより、狩りの獲物になってしまうので。
中堅騎手は今が注目のイケメンぞろい
騎手は30歳前後になると、騎乗経験も増え、得意分野などの評価が固まってきます。騎手としての評価が高くなると、早い馬に乗ることも多くなり、より騎手としての評価を上げるという相乗効果もあるようで。どんなレースでもトップで走り抜ける姿を見せられると、馬だけでなく騎手もとびきりのイケメンに見えてしまいますよね。
正直、この世代の騎手にはイケメンが多くて、全員を紹介したいくらい。そんな、今が旬(?)のイケメンを紹介しますね。
日本人騎手のエース、川田将雅騎手は注目度No.1
競馬ファンをはじめ競馬業界などプロからの評価も高く、今人気なのが川田将雅騎手です。リーディングジョッキー1位、つまり、シーズンの勝利数が最も多い騎手で、おじさんファンの絶対的支持もあります。曾祖父から4代続く競馬一家で育った、騎手のサラブレッドですね。
36歳という年齢も、騎手としてはちょうどよいお年頃。トップってこんなに雰囲気がいいのねぇって思わせるイケメン。いや、何の世界でも、頂点に立つ人は纏うオーラが違います。惚れ惚れ。
一発を狙うタイプは危険な空気、浜中俊騎手
強気な気質で、一発を狙うタイプは男女を問わず、とても魅力的に映りますよね。その魅力を持ち合わせているのが浜中俊騎手です。実は私がこのコラムを書くにあたり、最初に目にとまったイケメンが彼です。
しっかりした目鼻立ちのため、やや伏し目がちな眼差しで佇む姿は、私の胸を高鳴らせます。「いやー、そんな表情しないで、惚れてまうやろ」。
丸山元気騎手は、たぶん正真正銘、正統派イケメン
「いや、これはイケメンでしょう」と太鼓判を押したいのが丸山元気騎手です。祖父、父ともに調教師と騎手だったそうで、競馬一家。騎手なので、身長と体重は一般の女子くらいなのですが、勝利騎手インタビューなどで顔が抜かれたら、一発で参ってしまう女子続出の予感です。
ただ、成績はここのところあまり振るわないらしく、「丸山元気騎手ってイケメンですよね」と競馬好きのおじさまの前で話すと、ちょっと怪訝な表情をされてしまいます。これもイケメンの宿命か、といったところですね。
話すときりがない。イケメン騎手はほんとにたくさん
騎手のことを少しでも知っている人なら、「あれ、三浦皇成騎手がいない」とか、「黛弘人騎手とかもいるじゃん」とか、「杉原誠人騎手もすてき」とか、もうたぶん収拾がつかないくらい、とにかくみんなイケメンなんですよ。なぜなら、このコラムを書きながら、「あれ、この人もイケメンでない?」と、何度も紹介する騎手の追加を考えたくらいだからです。
悲しいことに競馬雑誌には、馬の顔の写真特集はあっても、騎手の顔の写真特集はありません。JRAのUMAJOサイトには顔写真が掲載されていますが、やはり一枚の写真だけでは、彼らのよさは伝わりにくいですよね。
にわか競馬女子はオッズや勝率よりも、競馬を楽しむことが大切。だから、騎手のイケメン度で投票、つまり馬券を買うのも「あり」。どういう理由で馬券を買おうとも、レースを100%予想することはできないのなら、応援の気持ちを託して、競馬を楽しんでしまいましょう!
(文:いくえちゃん、イラスト:ユリコフ・カワヒロ)
※この記事は2022年01月31日に公開されたものです