自己負担がしんどい……。テレワークでかさむ生活費の実態調査
職住近接型シェアオフィス「BIZcomfort(ビズコンフォート)」を運営するWOOCは、全国20〜50代の男女300名を対象に「在宅勤務の家計負担感と節約意識に関するアンケート調査」を実施しました。
新型コロナウイルス感染症対策の一環として、テレワークを導入する企業が急速に増えました。ワークライフバランスを充実させるなどメリットもある一方で、パソコンやインターネット回線、空調、照明など、自宅で用意しなければならないものも増えたのではないでしょうか。
そこで、今回の調査では、全国のテレワーク経験者男女300名を対象に、在宅勤務による家計負担感や節約意識に関して実態調査を行いました。
まず、「在宅でのテレワーク(在宅勤務)をするようになって、気になるようになった費用はありますか?」という質問には、95.0%の人が「ある」と答えました。
当たり前のようにオフィスで使用していたものが、在宅勤務によって会社負担から自己負担になる“チリツモ出費”は、やはり多くの人が実感しているようです。
次に「在宅勤務をするようになって、費用負担が気になるようになった項目は何ですか?」という質問には、「電気代」(75.7%)、「コーヒーやお茶などの飲料代」(26.7%)、「トイレットペーパーやコピー用紙などの消耗品代」(24.3%)が上位となりました。
また、男女別の上位3項目を比較すると、どちらも1位は「電気代」(男性74.5%、女性77.8%)でしたが、男性の2位は「コーヒーやお茶などの飲料代」(28.6%)、女性の2位は「トイレットペーパーやコピー用紙などの消耗品代」(36.1%)と、異なる結果になりました。
続いて「在宅勤務によって、実際に使用頻度が増えたものはありますか?」という質問では、多くの人が「エアコン・扇風機」(75.3%)の使用が増えたと回答した他、「蛍光灯などの照明」(50.7%)、「Wi-Fi」(40.0%)が上位となりました。
また、「在宅勤務を行う上で、使用頻度を減らしたいものはありますか?」という質問では、1つ前の設問で使用頻度が「増えた」という結果が出ていた「エアコン・扇風機」(59.7%)、「蛍光灯などの照明」(34.7%)が上位となりました。
最後に「在宅勤務によって使用頻度が増えたものについて、節約対策をしていますか?」と質問したところ、節約行動を取っている人は、男性では25.5%、女性では33.3%という結果になりました。
電気代をはじめ、何らかの費用や機器類の使用頻度の増加を意識しているものの、節約対策をしていない人の割合が高い結果となったのは、有効的な節約方法が見つからない、削減しにくいという理由が考えられるかもしれません。
アンケートの結果から、男女ともに電気使用に関する費用負担感を感じているという回答が多く、特に空調や照明、Wi-Fiなど日常の生活と切り分けにくい項目において、使用頻度の増加を感じているという回答が多くありました。
通勤時間の削減や、時間や場所にとらわれない働き方ができるというメリットがある一方で、費用面ではさまざまな課題があるようです。今後もテレワークが続きそうな人は、コロナ禍の前後で家計にどのような変化があったか、一度見直してみてはいかがでしょうか。
調査概要
在宅勤務の家計負担感と節約意識に関するアンケート調査
調査期間:2021年7月15日~19日
調査対象:全国20代~50代の在宅でのテレワーク経験者300名
調査方法:インターネットによるアンケート調査
出典元:株式会社WOOC
※回答率は端数処理の関係で合計が100%にならない場合があります。
(マイナビウーマン編集部)
※この記事は2021年10月28日に公開されたものです