結局“カワイイ”って何なの? 永遠のテーマをキティに教えてもらった
「このキャラクターかわいい!」「今の顔、かわいい~」「そのバッグかわいいね!」
私たちの日常は、“かわいい”という言葉であふれている。何でも「かわいい」と言ってしまいがちなこともしばしば。結局「かわいい」って何を指す言葉なのだろう。
そんな「かわいい」にずっと向き合ってきたのが、ハローキティやマイメロディ、ポムポムプリンなど、日本のみならず世界中で愛されるキャラクターを作り続けているサンリオだ。
昨年、創業60周年を迎えたサンリオは、2021年9月17日~2022年1月10日まで、「サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史」を開催している。そこで、マイナビウーマン編集部が会場に潜入し、「かわいい」について本気で考えてみた。
入口のゲートを抜けると、約4,000個以上のぬいぐるみで作られた巨大なタワーがお出迎え。サンリオ展のシンボルとして展示されている高さ約8mの「Unforgettable Tower」という作品だ。
サンリオ展の始まりを感じさせるシンボリックなタワー。しかし、今日はそれだけではなかった。タワーの前には、彼女の姿が!
「キティちゃん!! 来てたんだね!」そう声をかけてしまいそうだった。さすがに言ってはないけど、手は振りまくった。振り返してくれて、なぜだか泣きそうになった。
キティちゃんが目の前に来てくれた。どうやら、展示を案内してくれるらしい。これはついていくしかない。
日本で「カワイイ」という文化を根づかせた、サンリオの歴史が紹介されている今回の展示。設立当初は、親元を離れて1人暮らしをする働く女性に向けて商品を作り始めたというから、あらためて身近な存在だと気づかされた。
貴重な原画や資料の他、懐かしのグッズもたくさん展示されていた。「あ、これ持ってた!」「なつかしい!」きっとどの世代にもそう思うグッズがあるはずだ。
キティちゃんのアテンドで足を進めると、そこには大きなキティ像が。自分の展示を見つけてはしゃいでいるキティちゃんは、控えめに言ってめちゃくちゃかわいかった。
展示の中で、サンリオはキャラクターたちを通して「心を贈り、心を伝える」を目指してきたとあった。
サンリオは、ただ「カワイイもの」を作ってきたのではない。「カワイイ」を通して、私たちに幸せを届けてくれていたのだ。それがサンリオの「カワイイ」なのだと感じた。
キティちゃんとは、出口で手を振って別れた。やっぱりキティちゃんは、カワイイ。満たされた気持ちで会場を後にした。
会社に戻り、サンリオの「カワイイ」を伝えた。私は話していて幸せな気持ちになり、同僚たちも笑顔で話を聞いてくれた。そうか、だから私は「かわいい」と口にするんだ。1人で終わらないのが私の「かわいい」だと気づいた。
日本に「かわいい」という言葉があって良かった。そう思わせてくれたサンリオ展。あなたもぜひ、サンリオのキャラクターたちを通して「かわいいとは何か」を考えてみてはいかがだろうか。
開催概要
サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化 60 年史
会 期:2021年9月17日~2022年1月10日
会 場:東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52 階)
開館時間:10:00~20:00(最終入館 19:30)
公式サイト:https://www.tokyocityview.com/sanrio-museum-ex/
(松岡紘子/マイナビウーマン編集部)
※この記事は2021年09月17日に公開されたものです