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浪費癖の原因は片づけ下手!?整理収納の観点から考えるお金の管理

片づけのプロ資格「整理収納アドバイザー」を持つ筆者が、整理収納の観点から考えるお金の管理について解説します。長年お金の管理ができなかった自分自身の経験から見出した方法は、なんと部屋の片づけと同じでした。

お金の「片づけ(管理)」が下手なのは、片づけの方法を知らないだけなのです。今回は、片づけのステップに沿って、お金の管理を考えていきましょう。

お金の管理は部屋の片づけと同じ

お金の管理に関して苦手意識を持っている方は多いのではないでしょうか。
実は筆者もお金の管理が苦手で、結婚以来20年間、家計簿もつけず管理を全くしていませんでした。また、浪費癖というと言葉は悪いですが、管理をしていないことで無駄遣いをしている自覚もありました。

しかし、「お金の管理は部屋の片づけと同じでは?」と気づいてから、お金の管理を部屋の片づけと同じステップで進めると、管理が出来るようになったのです。お金の管理も部屋やものの片づけに当てはめると、状況がよく分かります。

今現在、お金の管理がうまくできていない…という人は、こんな状況ありませんか?

1.どこに何があるのか分からない

部屋のどこに何があるのか分からないと、探し物が多くなったり、外出の準備に時間がかかったりします。お金の管理も同じように考えてみてください。

・自分が持っている銀行口座は?
・年払い、ボーナス払い、自動車税などの特別費の支払いはいつごろ、いくらある?

どこに、どれだけお金があるのか?いつ、どこに、どれだけ必要なのか?
把握できていないと、準備不足で急な支出に慌てることもあるでしょう。

2.量が把握できていない

例えば、手持ちの洋服の種類や量が把握できていない場合、似たようなものを購入してしまうことがあるでしょう。また、したいと思ったコーディネートを諦めることもあるかもしれないですね。
では、ここもお金に置き換えて考えてみましょう。

・自分の全財産はいくらある?
・毎月の支出はどれくらい?

貯蓄額や毎月の支出額を把握できていないことで、漠然とお金がないと思い込んで、やりたいことを諦めていることはないでしょうか。また、貯蓄が多くあると勘違いしている場合だと、お金の使い過ぎを招きかねません。

3.出しっぱなしで戻せない

使ったものを元の場所に戻せないことが重なると、いつの間にか部屋にものが散乱している状態になり、どこに何があるのか分からなくなります。
では、お金で考えるとどうでしょうか。

・お金が足りなくなったら、とりあえず口座から引き出している
・臨時で引き出したお金を口座に戻していない

予定外の支出があったときに口座から引き出したり、ある目的に使うお金を別の目的に使ったりした場合、元に戻さないと貯蓄額などが管理できなくなってしまいます。

どうでしょうか。お金のことを部屋の片づけに当てはめてみると、片づいていない状況が似ていることが分かっていただけたのではないでしょうか。

では、次のパートからはお金の管理について、実際に部屋を片づける際の手順に当てはめて考えてみます。
片づけの方法は2種類あり、「思考の整理をして土台作り」をする部分と、「習慣としての片づけ」の部分です。
1つずつ解説していきます。

「思考の整理をして土台作り」まずはゴール設定と現状把握から

お金の管理をしようと決めたとき、急に趣味のサブスクやショッピングをやめて支出を控えても、ストレスが溜まるだけかもしれません。
やみくもに節約を始めるより、一見遠回りに感じても「思考の整理をして土台作り」の工程を先にすることで、無理なく続けられる仕組み作りができます。

では早速、部屋の片づけと同じように進めてみましょう。
まずは、ゴール設定と現状把握をしていきます。

1.ゴールの設定

まずは、ゴールを明確に設定しましょう。部屋の片づけでも、どんな部屋にしたいのか、どんな暮らしがしたいのかを明確にしてから片づけを始めるほうが効率的です。
お金の場合は「何のために?いつまでに?いくら?」を考えてみましょう。

漠然と「お金がない」「節約しなきゃ」と考えているよりも、目的や期間を明確にした方がモチベーションもアップするはずです。

2.現状把握

ゴールの設定をしたら、現状の把握をしましょう。ものが散乱している部屋を片づける場合も、どんな種類のものがどれくらいの量あるのか現状把握をします。
現状が把握できないことには、ゴールとの比較ができないからです。

今どのような状態なのかを把握することで、ゴールとのギャップが明確になります。
お金の管理の場合、具体的には固定費・変動費・特別費・貯蓄額の把握です。

固定費に含まれる項目は、住居費・保険料・教育費など。変動費には水道光熱費・携帯電話料金・食費・日用品費・医療費など、金額が固定ではない支出が含まれます。特別費は、年払いの保険料やローンのボーナス払い、その他お祝い事などのこと。決まった月で支出がある場合は書きだしてみましょう。

変動費の食費や日用品費が不明な場合は、試しに1か月だけ支出を記録してみます。
カード払いやキャッシュレス払いが混在しても関係なく、単純に「その日いくら使ったか」を記録してください。目的はあくまでも、1か月の支出額を把握することです。

貯蓄に関しては、現在の通帳の残高の確認をしておきます。また、前年末の残高から前々年末の残高を差し引きして、1年間の貯蓄額も把握しておきましょう。

3.現状とゴールのギャップを認識

現状とゴールのギャップを認識して、逆算をしてみます。
部屋の片づけの場合は、ゴールに設定した部屋には何がどれくらいあるのか、それに対して現状で足りないものや多すぎるものは何かを考えます。
そして、足りないものを補う方法、多すぎるものを手放す方法を検討して実践するのです。

では、お金で考えるとどうでしょうか。
例えば、3年後に起業するための開業資金を貯蓄のゴールにした場合。目標金額から逆算すると、毎月の貯蓄額が判明します。

その金額は現状で貯蓄ができているのか、それともできていないのかが、最初に着目するポイントです。
できていないのなら、何を削って捻出できそうなのか、それとも臨時収入や投資の利益で補うのかなど検討してみます。

土台作りができたら「習慣としての片づけ」3ステップをお金で実践

思考の整理をして、ゴールを目指す道筋が明確になったら、日々の習慣としての片づけを実践します。
ここでは片づけの3つのステップ「出す・分ける・収める」に沿って実践しましょう。

1.出す

まず基本は、全部出すことです。
例えば、引き出しの中のものを片づける場合は、中身を全て出して、どんなものが入っているのか把握します。
お金の場合は1か月に一度、その月のすべての収入を書き出してみることから始めましょう。会社員の方は、給与以外に副業や投資などの収入がある場合も、全て出して全量を把握することが大切です。

2.分ける

引き出しの中の片づけの場合、出したものを種類や使う場面ごとに分けます。
お金の場合も、その月の収入を全て出した後で分けていきましょう。費目ごとや貯蓄分、特別費のための積立など、きちんと分けることでどれだけ余裕があるのかが分かるのです。

お金の管理=節約と考えがちですが、分けたことにより使える金額が明確になると、お金を使うことに罪悪感がなくなります。

3.収める

引き出しの中身を出して分けたら、同じ種類や同時に使うものをグループにして、収納場所を決めて収めます。
お金の管理では、ここまで全ての収入を書きだして分けてみましたが、実際のお金を一緒にしていては意味がありません。目的別に口座を用意する、現金は費目別に袋分けするなど、収める場所を決めておくことが大切です。

この「出す・分ける・収める」のステップは、毎月収入が入るタイミングでするのがおすすめ。習慣化することで、一歩一歩ゴールに近づくでしょう。

お金の管理は部屋の片づけと同じ

整理収納の観点から考えるお金の管理では、部屋の片づけと同様に、最初に思考の整理をして目的を明確にし、その後でどのように貯めるのかを計画しました。具体的に計画することで、漠然とあった「お金がない」という不安から解放されるでしょう。

お金の管理に苦手意識がある人は、是非このステップに沿って進めてみてください。部屋もお金もしっかり片づけて、自分が心地よい暮らしができるといいですね。

※この記事は2021年08月06日に公開されたものです

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