夏至とはどんな日? 夏至の食べ物や風習も紹介
夏至の食べ物は?
冬至にはかぼちゃや小豆を食べる習慣がありますが、夏至には、全国的に決まった食べ物はありません。
しかし、地域ごとによく食べられている物ならあります。食べる物は異なりますが、夏至は田植えの季節のため、豊作を願った食べ物を食す地域が多いです。
例えば、関東地方や奈良県、和歌山県では、半夏生餅(はんげしょうもち)というもち米と小麦で作った餅を食べます。
これは、田んぼの神様に半夏生餅を捧げて豊作を願ったり、無事に田植えができたことを感謝しながら餅を食べたりした昔の風習の名残です。
また、関西地方の一部では、「作物がタコの足のようにしっかりと根を張り広げるように」という願いを込めて、タコを食べるそうです。
他にも、無病息災を願って、京都では水無月という和菓子を、愛知県の一部では無花果田楽(いちじくでんがく)を食べます。
このように、地域によって夏至に食べる物は全く異なり、バリエーション豊かです。
なお、「冬至は南瓜(かぼちゃ)、夏至は冬瓜(とうがん)」といわれることがありますが、夏至に冬瓜を食べるのは、全国的な習慣ではありません。