お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

「ご入用」とは? 意味や使い方&返し方

やまだ うめ

「ご入用」と間違えやすい言葉

「ご入用」には、使われ方が似ているために間違われやすいいくつかの言葉が存在します。

曖昧なまま使った結果、恥をかいてしまうといったことのないように、ここでしっかりと整理しておきましょう。

ご利用

「ご入用」と間違われやすい言葉として、まず挙げられるのが「ご利用」です。

「領収書はご入用ですか?」と「領収書はご利用ですか?」とでは、どちらでもいいように聞こえますが、実はこの場合、「ご利用」は厳密には正しくありません。

というのも、「ご利用」は「利用すること・使うこと」を前提として用いられる言葉だからです。

領収書は、経費の計上などのために必要な物ではありますが、それ自体を利用したり、使ったりする物ではありません。

耳で聞いた場合、音が近いためついつい間違えてしまいがちな「ご入用」と「ご利用」。その違いを理解しておくと、万が一のうっかりミスを防ぐことができるでしょう。

ご所望

「ご所望のお品は、一両日中にご用意いたします」などで使われる「ご所望」も、「ご入用」と間違えやすい言葉の1つです。

これは、「ご入用」「ご所望」共に「○○が欲しい」と何かを望む気持ちが背景にあることに大きな原因があると言えるでしょう。

しかし、「ご所望」が意味するのは、あくまでも「望むもの」です。ご入用が意味するところの「必要なもの」ではありません。

人によっては「細かな違いだな」と感じるかもしれませんが、こうした些細なニュアンスの違いによって相手に与える印象は大きく変わってしまうものです。

特に普段からビジネスで「ご入用」や「ご所望」を使う機会が多い人は、頭の片隅に留めておくといいでしょう。

次ページ:「ご入用ですか?」と聞かれた時の断り方

SHARE