「メリバ」ってどんなジャンル? 意味や内容を解説
「メリバ」とは、物語の結末を表現する言葉で、「メリーバッドエンド」という言葉を略したもの。小説や漫画のジャンル分けなどで使われます。今回は、若者言葉に詳しいライターのkiraraさんが、「メリバ」の意味や内容を解説します。
物語のジャンルとして使われる機会が増えたのが「メリバ」です。
今まで見たことがないジャンルだからこそ興味がある一方、自分の好みと合うか心配になることも。
そこで、本記事では「メリバ」の理解を深めるために、意味や由来などを解説していきます。
「メリバ」の意味と由来
物語のジャンルとして使われている「メリバ」という言葉ですが、意味が分かりにくいですよね。
そこで、「メリバ」への理解を深めるために、意味や由来を解説していきます。
「メリバ」とは「メリーバッドエンド」の略称
「メリバ」とは、物語の結末を表現する言葉で、「メリーバッドエンド」という言葉を略したものです。
「メリーバッドエンド」は、うれしい気持ちを表す「メリー(merry)」と悪い気持ちを表す「バッド(bad)」を並べて作られた造語。
そのため、どちらの結末なのかが分かりづらく、きちんと言葉を知っている人ほど意味に迷ってしまうのです。
「受け手によって結末が変わる物語」を指す
反対の意味の言葉を組み合わせた「メリバ」は、「どちらの意味にもとれる結末」であり、「受け手によって結末の印象が変わる物語」を指します。
例えば、物語中で男女が心中してしまった場合、基本的には悲劇を思わせるバッドエンドですが、愛する人と添い遂げたと捉えた場合はハッピーエンドだと感じる人もいるでしょう。
物語の内容や人物の心情を考えるほど、さまざまな解釈ができるのが「メリバ」の良いポイントなので、物語にどっぷり浸かりたい人ほど楽しめるでしょう。
小説や漫画で古くから使われている表現方法の1つ
「メリバ」はここ数年で生まれた新しい言葉である一方、表現方法としては古くからあるジャンルです。
ヒロインがはかなく死んでしまう「人魚姫」、落語などの心中話など、さまざまな国で描かれています。
そのため、最近発生したものというわけではなく、昔から愛されている表現方法だと把握しておきましょう。
スッキリとした結末になりにくい
「メリバ」の物語は、基本的にスッキリとした結末にならず、モヤッとした感覚が残った終わり方をします。
悲劇的だけど主人公たちは救われていた、パッと見は幸せな終わり方だけれど犠牲が多いなど、見終わった後にも考えたくなることがあるのです。
物語の余韻に浸る時には楽しい要素ですが、考察などが苦手な人には楽しめないかもしれません。