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愛とお金、どっちを大事にすべき?

ラブホの上野さん

働き方も、恋愛も、生活様式も、全てのあり方が少し前とは違う令和の今。数えきれない変化の裏にある「新マネーハック」を、さまざまな分野の専門家たちがお悩み回答形式で紹介します。今回の回答者はコラムニストのラブホの上野さん。

今回のお悩み「愛とお金、どっちが大事?」

好きな人ができました。ただ、ちょっと悩んでいるのが、お金の問題。こう言ってはなんですが、お金のない男性のことを好きになってしまいました。昔はそれで良かったかもしれませんが、自分ももうアラサー。将来のことを考えるとこの気持ちを貫いて良いのか迷ってしまいます。よくある議論ですが、愛とお金、優先すべきはどちらでしょうか?

 

ご質問誠にありがとうございます。

「お金で幸せになることはできないが、お金で避けられる不幸はある」

あまりにも多くの方が語ったこの名言は、まさしくこの世の真理を表した言葉でしょう。

どれほどのお金を稼いだとしても、それだけで幸せになることはできません。年収1億だろうが10億だろうが、不幸な方は不幸なのです。

しかし、お金で幸せになれないとはいえ、お金が無ければ避けられない不幸がこの世界にあるのもまた間違いないでしょう。

食べ物にありつけない、まともな家に住めない、ちゃんとした服を着られないというレベルの不幸は勿論のこと、何かに挑戦しようと思ってもお金が無いせいでできないということはあるでしょう。

お金だけで幸せにはなれませんが、お金さえあれば避けられる不幸は確かに存在するので御座います。

経済力が低い相手との結婚に不安を感じるのは当たり前

ご質問者様は「愛かお金か」ということでお悩みのようですが、そもそも相手の男性はどの程度の稼ぎがある方なのでしょうか。

もしも年収500万円以上あるにもかかわらず、ご質問者様がその男性のことを「お金の無い男性」と呼んでいるのであれば、私は何も言うことは御座いません。

平均よりも稼いでいる男性に対してそんなことを仰るのであれば、それは高望み以外の何者でもないでしょう。

しかしおそらくお相手の男性は不安定な雇用形態で、年収も平均よりかなり低い男性であるかと思います。

そのような経済力の男性と結婚したら、お金があれば避けられるはずであった不幸にぶつかってしまうことでしょう。ご質問者様がそのような男性との結婚を不安に感じるのも仕方がありません。

迷惑をかけると分かっていながらプロポーズをされている?

ですがここで1つ考えていただきたいことが御座います。

お相手の男性の経済力は分かりませんが、その男性は自分の経済力についてある程度把握していることでしょう。

そしてそんな年収の自分が誰かと結婚したらどうなるかもまた、少しばかりの想像力さえあれば簡単に想像することができるはずで御座います。

さて、そのような状況で彼がご質問者様に結婚を申し込んだとしたら、それは一体どういう意味でしょうか?

自分と結婚をすれば、自分の経済力のせいでご質問者様に迷惑をかけてしまうことは明白なので御座います。

つまりその男性はこれから結婚を考えている女性に迷惑をかけると分かっていながらプロポーズをしているということになるでしょう。

そんな男性が果たして本当にご質問者様のことを愛しているなどと言えるのでしょうか?

最低限の想像力と愛があれば「愛かお金か」にはならない

少なくともお金の面では愛する女性に苦労をさせたくないということすら考えられない男性が、本当に相手の女性のことを愛しているとは私は思いません。

勿論、現実は非情で御座いますので、そうは思っていながらも実績がなかなか伴わないということはあるでしょう。それは仕方がありません。

そんな男性のことを否定するほど私は非情な人間では御座いませんし、ご質問者様がそんな男性のことを「貧乏人」と言って蔑むような愚かな女性ではないと思います。

しかし少なくとも最低限の想像力と愛があれば「愛があれば金は関係ない」なんていう愚かなことを口にできるはずがありません。

お金がなければどう考えても結婚生活で大切な女性を不幸にしてしまうのです。

大切な女性を不幸にしないためにも、せめて不幸を避けられる程度には稼げるようになろうとすら考えられない男性が、どうして女性のことを愛しているなどと言うことができるのでしょうか。

「相手の女性に苦労をかけない程度に稼ぐ意思」があるかどうか

今回の男性はいかがでしょうか?

お相手の年齢も年収も分かりませんが、ご質問者様にお金で苦労をかけない程度には稼いでいるのでしょうか。少なくともその意思はあるのでしょうか。

もしもその意思があるのであれば、その方と結婚しても私は問題無いと思います。

その方が将来的に稼げるようになるかどうかは分かりませんが、その意思があるのであれば稼げるようになる可能性はそれなりにあると見ても間違いないでしょう。

しかし、もしもその意思すらないのであれば、それは「お金がないと苦労する」ということすら分からない愚か者か、ご質問者様に苦労をかけたくないとすら思っていない薄情者で御座います。

愚か者も、薄情者も、どちらも結婚相手としては相応しくないのは間違いないでしょう。

令和のマネーハック18

最低限の想像力と愛があればそもそも「愛かお金か」にならない! それでも相手と一緒になりたいなら「お金で幸せになることはできないが、お金で避けられる不幸はある」と覚悟しよう。

(文:ラブホの上野さん、イラスト:itabamoe)

※この記事は2021年03月15日に公開されたものです

ラブホの上野さん (恋愛コラムライター・ラブホテル店長)

都内某所のラブホテルスタッフ。

自分のホテルの売り上げを増やすためにラブホテルへの誘い方をツイッターで伝授していたところ、そのテクニックが話題になり漫画原作やコラムの執筆をすることになる。

漫画『ラブホの上野さん』原作。恋愛コラムライター。某ラブホテル店長。

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