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SNS疲れの実態とは? 原因や対処法をアンケート調査

服部希美(心理カウンセラー)

SNS疲れする原因

SNS疲れする人は、具体的にどのような原因で疲れてしまうのか、代表的なものを紹介します。

(1)他人と比較するから

楽しそうな投稿を見ては自分の生活と比べ、惨めさを感じてしまう人は少なくないようです。

豪華な旅行や食事、すてきな恋人……自分が欲しいと思うものをすでに持っている人を目にして比べてしまい、つらくなってしまうことがあります。

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他人と比べてしまう心理の原因と、この癖への対処法します。

(2)見栄を張ってしまう

周囲によく見られたいという思いから、投稿する写真を盛ってしまう人もいます。

金銭的に無理をしてSNS映えするようなレストランに行き、食事の写真を撮って載せたり、顔を過剰に盛った写真を使ったりと、等身大の自分から投稿内容がかけ離れていくと、ハリボテの自分を感じてつらくなってしまいます。

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あなたの見栄っ張り度は? 10の質問から診断します。

(3)「いいね」などの反応を気にしすぎる

自分の投稿への反応が気になったり、友達の投稿にちゃんとリアクションしなければ嫌われるかもしれない、などと「人からどう思われるか」が気になってしまい、苦しくなってしまうことも多いです。

(4)誹謗中傷などのトラブル

気軽にコメントできるSNSは、誹謗中傷などの対人トラブルも起きやすいもの。ニックネームなどでのやりとりが可能な場合は特にその傾向があるでしょう。

自分に対しての攻撃だけでなく、そういうやりとりを見ているだけでも嫌な気持ちになりやすいです。もしかすると自分も攻撃対象になるのではないかという不安や、裏で悪口を言われているのではないかと想像するだけで疲れてしまう方もいます。

(5)自分の行動を見張られていると感じる

信頼できる人とだけつながっているならいいのですが、不特定多数の人の目に触れる可能性のあるSNSの投稿は、気を付けていないと私生活が丸分かりになってしまいます。

断り切れずしぶしぶ友達申請を受け入れた人が自分の投稿を逐一チェックして「この前、旅行に行ったんだって?」などと声をかけてきたなんてことも。行動を見張られているように感じて怖くなったという人は少なくありません。

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自分に自信がない、不安を抱えているというあなたへ、人の目を気にしないための対策を紹介します。

(6)見たくない情報まで目に入る

情報が流れてきたり、探しやすいのはSNSのいいところなのですが、気になる映画や見ているドラマのネタバレ、友人の裏アカウントなど、見たくない情報に触れてしまうリスクもあります。

見なければよかった、と思うことが積み重なれば、SNSに疲れてしまうのも無理はないといえるでしょう。

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依存の対象にもなりやすく知らないうちに疲れてしまうSNSあなたのSNS依存度を10の質問で診断します。

SNS疲れへの対処法

では、SNSに疲れてしまった時には、どんなふうに対処したらいいでしょうか。

5つ紹介しますので、自身に合った方法を試してみてくださいね。

(1)人と自分を比べない

他の人の華やかな投稿がうらやましく感じるかもしれませんが、その人もいいところばかりを見せているのかもしれませんし、たくさん盛っているのかもしれません。

その投稿以外の日常は、自分が想像しているより地味で堅実な可能性もあるので、他人と比較して疲れている場合は「その人の一面(投稿)だけを見て、自分の人生と比べることは意味がない」と心得ましょう。

(2)人の反応を気にしない

投稿への「いいね」やコメント、フォロワーの数などで自分の価値を判断することはやめましょう。投稿はあくまで情報共有や自分の気持ちを吐き出すため。そう割り切り活用することでストレスは軽減されるはずです。

(3)マイルールを決める

例えば、食事が終わった後に30分だけ見る、布団の中では見ない、コメントは1日1回しか返さない、など、SNSに関するマイルールを決めてみましょう。

スピーディーなやりとりがSNSの売りでもありますが、追われてしまうとストレスに感じたり、日常がおろそかになってしまいます。自分にあったペースを探していきましょう。

(4)つながりたい人とつながる

本当はつながりたくなかった相手とつながっているのは、案外負担が大きいもの。

この人との関係は必要だろうか? としっかり考え、ストレスになるようなら投稿を非表示にしたり、時には思い切ってブロックしてもいいと思います。

あなたが好きな人や、あなたを応援してくれる人とつながりましょう。

心が疲れた状態でSNSを使い続けることのデメリット

心が疲弊している時にSNSを見続けると、どんなデメリットがあるでしょうか。

(1)幸福感が薄れてしまう可能性がある

SNSで人をうらやむ気持ちにとらわれて続けてしまうと、今自分が持っている良さや幸せを大したものじゃないように感じてしまい、不満が大きくなったり幸福感が薄れてしまう可能性があります。

(2)友人関係がぎくしゃくする可能性がある

SNS疲れで心が疲弊すると、友達の投稿に過度にネガティブに反応してしまい「相手に嫌われてしまったのではないか」「この投稿は私に対しての嫌味なのではないか」と感じやすくなり、友人関係がぎくしゃくする可能性があります。

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もしかするとSNSに向いてないタイプなのかも? 10の質問から診断します。

SNSは疲れ対策をしながら便利に楽しく使おう

SNSは、情報収集やつながりをつくる時などにはとても便利なツールであることに変わりありません。

SNSがあるからこそ、できること、楽しめること、つながれた仲間もいますよね。

ただし、ツールはどんなふうに使うかが大事です。今回の記事を参考に、便利に楽しく活用していただけたらと思います。

(服部希美)

※画像はイメージです

※マイナビウーマン編集部調べ
調査日時:2023年1月20日~2023日1月23日
調査人数:300人(20~39歳の男女)

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※この記事は2021年02月27日に公開されたものです

服部希美(心理カウンセラー) (心理カウンセラー)

カウンセリングサービス所属、心理カウンセラー。
名古屋・東京・オンラインにて、対面カウンセリング及び心理ワークショップ講師をしている。
理論だけではなく”心のつながり”も大切にするカウンセリングが好評。「寂しさを笑顔に変えるカウンセリング」をテーマに掲げ、30代女性の恋愛・生き方・自己表現などに関するご相談を得意とする。母校のカウンセラー養成スクールにて講師を務める実力派。
服部希美のブログ
https://www.hattori-nozomi.jp

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