【難読】“なますい”じゃない! 「生粋」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「生粋」の読み方です。
“なますい”? “せいすい”? いやいや、なんのこと? そんな葛藤をしたら、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「生粋」の読み方は?
「生」は人生、生卵と読むので、“せい”、“なま”と読む人が多いと思います。「粋」は純粋と読むので“すい”、または漢字一文字で“イキ”と読むこともありますね。
しかし、この二つを合わせると、“せいすい”、“なますい”とは読みません。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“きっすい”と読みます。
「生粋」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「生粋」の意味は以下のように解説されています。
きっ‐すい【生粋】
《「きすい」の音変化》まじりけが全くないこと。「生粋の江戸っ子」
純粋で不純物のない、という意味合いですね。
「粋」は完璧に精米した米が成り立ちとされていて、「全くまじりけがないこと」という意味です。また“き”と読む「生」にも、「まじりけがないこと」という意味があります。(いずれも『デジタル大辞泉』より)
つまり、「生」と「粋」は同じような意味を持っている漢字で、「まじりけがない」ことがとても強いことを意味しています。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「生粋」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。同じ意味が重なった漢字、他にもたくさんありますよね。例えば「河川」「過去」「増加」「停止」「身体」などなど。
身の回りの漢字をもう一度見直してみると、同じ意味が重なった漢字がたくさんみつかりそうです。
(ななしまもえ)
※この記事は2021年02月20日に公開されたものです