誤用が多い「頭が上がらない」の本来の意味は? 使い方や例文を解説
「頭が上がらない」の言い換え表現
「頭が上がらない」と似たような意味を持つ表現を以下に紹介します。
「唯唯諾々」
「いいだくだく」と読みます。
他人の言いなりになる様子を意味します。
「頭が上がらない」とは「逆らえない。言いなりになる」という点が似ています。
例文
・買収された今、社命となれば唯唯諾々として従うしかない。
「弱腰」
「よわごし」と読みます。
「腰が弱い」とも表し、弱気の態度を意味する言葉です。
強く出ることができないところは「頭が上がらない」と似ています。
例文
・会社では堂々としている彼だが、娘に対しては弱腰らしい。
「相手にならない」
相手を務めるには、実力が不足していていること。
単に力の差を意味するだけで、「頭が上がらない」のようなネガティブなニュアンスはありません。
例文
・彼女のテニスは地区大会で優勝したほどの腕前です。私では、全く彼女の相手にならないでしょう。
「逆らえない」
相手の言いなりになってしまうことで、「恩義を感じる」という意味はありません。
何らかの弱みを握られている、好意を抱いているなど、言いなりになっている理由はさまざまです。
例文
・義父は孫のリクエストには逆らえず、頼まれたら何でも買い与えてしまう。