「手前味噌」の意味や使い方とは? 語源や例文・言い換え表現を解説
「手前味噌」はどんな時に使えるの?(例文付き)
さて、ここまで「手前味噌」の意味や語源、間違いやすい例を取り上げました。
ここでは、「手前味噌」という言葉が使える場面や状況を例文と共に考えましょう。
「手前味噌」を使った言い回しとして一番多いのは、「手前味噌で恐縮ですが」「手前味噌ながら」という表現でしょう。
ビジネスシーンでも使える表現で、「恐れ多くも、自慢になってしまいますが」という意味で、謙遜しつつも誇りを持っていることを伝えたり、良さをアピールしたりする時にぴったりです。
具体的に見ていきましょう。
取引先や目上の人に自慢する時
目上の人に自慢するのは失礼じゃないか、と思うかもしれませんが、それができるのが「手前味噌」という言葉の優れたところです。
「手前味噌で恐縮ですが」とクッション言葉のように使うことで、「恐れ多くも、自慢になってしまいますが」というニュアンスを伝えます。
あくまで謙遜しつつの自慢なので、取引先や目上の人と話す場合にも使うことができます。
例文
・手前味噌で恐縮ですが、うちのスタッフは若くて優秀な人材が多く、いつも助けられています。
大勢の人の前で自慢する時
大勢の人の前で自慢する時にも、「手前味噌」は使えます。
そのままシンプルに「手前味噌ですが」と使っても差し支えありません。目上の人が多い席では、さらに丁寧な言い方である「手前味噌で恐縮ですが」を使うといいでしょう。
例文
・手前味噌ですが、学生時代からその場をまとめることが好きで、自然と会議を仕切ることができていたように思います。
新商品や新サービスを紹介する時
手塩にかけて開発した商品やサービス、自慢したいのは当然ですね。
そんな時には「手前味噌ですが」を使って、アピールしましょう。
例文
・手前味噌ですが、夏に汗をかいても蒸れにくくなっているところなど、特に喜ばれると思います。