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【難読】びじんきょく? 「美人局」の正しい読み方

ななしまもえ(芸術系ライター)

本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?

社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。

今回考えるのは「美人局」の読み方です。

“びじんきょく”? 「女子アナのことか」と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。

「美人局」の読み方は?

美人という言葉を、多くの人は “びじん”と読みますよね。局も“きょく”と読む人が多いですよね。しかし、これらが合わさると“びじんきょく”とは読まず、まったく違う読み方になります。

気になる読み方ですが……。これ、実は“つつもたせ”と読みます。

「美人局」の意味と使い方

『デジタル大辞泉』によれば、「美人局」の意味は以下のように解説されています。

つつ‐もたせ【美=人=局】
夫婦または内縁の男女が共謀して、女が他の男と密通し、それを言いがかりとしてその男から金銭などをゆすり取ること。なれあい間男。

[補説]もと博徒 (ばくと) の語「筒持たせ」からきたものという。「美人局」の字は、中国の「武林旧事」游手にあるものを当てたもの。

もともとは、博打用語から出た言葉だそう。サイコロ賭博の際に、細工した筒を使って騙す行為を「筒持たせ」と言っていたようです。

それが広い意味で詐欺を表す言葉となり、女性が誘惑して金銭を脅す行為も「筒持たせ」と呼ぶようになりました。

ニュースや新聞などで目にしたことがあるかもしれませんが、要するに、英語で言うところの「ハニートラップ」ですね。

読めない漢字はきっとまだまだたくさん

あなたは「美人局」を正しく読むことはできましたか?

きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。こういった、いささか当て字のような言葉もあるんですね。

「美人局」と聞いて、「美人がたくさんいそう」勘違いして、喜んでついていったら、とんでもない目になったなんて話、ありそうですよね。

(ななしまもえ)

※この記事は2020年12月21日に公開されたものです

ななしまもえ(芸術系ライター)

漢字の形の美しさに惚れ込む元ダンサー。漢字はダンスで表現できると信じている。サッカー好きで一時はレッズの追っかけをした経験もあり。おっとりしているが、サッカーの話になると早口で熱くなる。3代続く正真正銘の湘南ガール。

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