【難読】“きょって”なんて読んでない? 「挙って」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「挙って」の読み方です。
“きょって?” いやいや、“こぶし”とも読むから、派生して “なぐって”かな、とか思っていませんか? そもそも漢字が違います。“こぶし”は「拳」です。
「挙って」の読み方は?
選挙、挙式などの言葉に使われる「挙」という漢字。一般的には、 “きょ”という読み方を覚えている人がほとんどでしょう。「挙」という字自体には、行動、振る舞いといったニュアンスが含まれます。
さまざまな場面で使っているのに、「って」の送り仮名をつけた途端、その読み方は難解に。きっと多くの人がなんと読めばいいのか戸惑うはずです。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“こぞって”と読みます。
「挙って」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「挙って」の意味は以下のように解説されています。
こぞっ‐て【▽挙って】
[副]《「こぞりて」の音変化》一人も残らず。全員で。「村中が挙って祭りを楽しむ」
つまり、みんなで参加する、その意見にみんな賛成した、といった意味合いの「挙って」という表現。
あまり見かけない使い方ですが、12月に流れるクリスマスソング「もろびとこぞりて」の「こぞりて」を漢字で書くとこの字になります。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「挙って」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。普段、会話では使っていても、漢字で書かれた途端に何と読むのかわからない言葉ってありますよね。
よく使う言葉を一度、漢字に変換することによって、よりその言葉の意味を知ることができるかもしれません。
(ななしまもえ)
※この記事は2020年12月10日に公開されたものです