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デジャブとはどんな現象? なぜ起きるのかを心理学の観点から解説

高見綾(心理カウンセラー)

デジャブが起こりやすい人の特徴

デジャブが起こりやすい人には、一定の特徴があることが分かっています。どういった特徴なのか、ご紹介します。

(1)15歳~25歳の若者

経験者への調査によると、デジャブは15歳~25歳あたりの年齢の時に頻発することが分かっています。反対に、年齢が上がるとだんだん起こりにくくなるともいわれています。

脳自体が成長途中にあるため、記憶とエピソードを結び付ける脳の回路がうまく働かないことで、思い込みによるデジャブが起こるとされています。

また、若い頃はたくさん新しいことを経験するために、多くのことが印象的に記憶に残りやすいともいわれています。

(2)感受性が豊かな人

感受性が豊かな人は、物事を見たり聞いたりした時に感情が揺れやすく、そのためさまざまなことが記憶に残りやすいといわれています。

強く印象に残った記憶が多いほど、デジャブを起こすきっかけになるのです。

(3)ストレスをたくさん抱えている人

強いストレスは、記憶障害などを引き起こすことがあります。

ストレスが原因で疲れている時は、脳の働きが鈍くなり、記憶のエラーや錯覚などが起こりやすくなり、デジャブが発生しやすいとされています。

(4)よく旅行に出掛けている人

よく旅行に出掛けている人は、初めての光景を見る機会が多く、強く印象に残った記憶が人より多くなります。

そして、特に旅行中はさまざまな刺激によって脳が活性化し、過去の記憶がよみがえりやすくなるので、そのタイミングでデジャブを感じやすくなるのです。

(5)頭の回転の速い人

デジャブの原因の1つとして、無意識で予測しているとする説がありますが、頭の回転が速い人ほど近い将来についてさまざまな可能性を予測して先読みをしているため、デジャブに遭遇する確率が上がるとされています。

デジャブを楽しんでみよう

初めての体験なのに、あたかも過去に同じ経験をしたことがあるかのように錯覚するデジャブという現象の仕組みは、まだ完全に解明されていません。

スピリチュアルな分野では、前世の記憶が引き出されているのではないかといわれていますが、心理学的な観点では無意識の記憶が関係しているのではないかと考えられています。

もしあなたがデジャブを体験した時には、こういったさまざまな説があることを参考にして、不思議な現象を楽しんでみるのも良いかもしれません。

(高見綾)

※画像はイメージです

※この記事は2020年11月19日に公開されたものです

高見綾(心理カウンセラー) (心理カウンセラー)

“質上げ女子”のカウンセリングをメインで行っている。電話、面談(ZOOM、名古屋)によるカウンセリングや講座を中心にあなたのお悩みをサポート。

大学卒業後、民間企業の経理・財務業務に従事。自身の悩みを解決するために心理学を学びはじめ、人生がうまくいくためには特定の法則があることに気づく。豊富な臨床経験から、心の世界で学んだことを現実に活かすアプローチに高い評価をいただいている。

著書は「ゆずらない力」(すばる舎)。他、PHPスペシャルに記事を寄稿するなどマルチに活動中。

高見綾のブログ https://takamiaya.com/

 

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