「持ちつ持たれつ」な関係の良い点・気を付けるべき点
「持ちつ持たれつ」な関係で気を付けるべき点
ここでは、持ちつ持たれつな関係において気を付けたい点について解説していきます。
(1)環境が変わった時は距離感の点検をする
相手や自分の環境や考え方が大きく変わった時は、距離感の点検をするようにしましょう。
例えば幼なじみの場合、幼い頃から持ちつ持たれつの関係だといっても、時と共にお互いの環境や価値観は変わっていくもの。それに伴い、優先順位も変わってきます。
学生時代は悩み事があればいつでも電話して、何時間でも話し合っていたとしても、就職や引っ越し、結婚などで環境が変わると、同じようにはいかなくなります。
相手と付き合ってきた期間が長いほど、最も親密だった時期に焦点を当てて不満を抱いてしまいがちですが、それは精神的な負担につながります。
常に点検することは大変ですので、環境や状況が変わった都度で構いません。距離感の点検を意識してみるようにしましょう。
(2)お金の持ちつ持たれつはしない
お金の持ちつ持たれつとは、「お金の貸し借り」のことです。
経済的に困っている状況を知ると、つい貸してあげたくなってしまったり、その逆で自分が頼りたくなってしまったりする気持ちは分かります。
しかし、金銭のやり取りは家族なども巻き込みやすく、大きなトラブルに発展する可能性があります。そうなると関係性は一気に修復不可能なところまで壊れてしまいます。
持ちつ持たれつとは、あくまでも心と心の関係。そこには金銭を持ち込まないように注意しましょう。
(3)相手に執着しない
「持ちつ持たれつの関係を築くほどに親しい人がいるから、他の人とは疎遠でもいい」といった考えはやめましょう。
相手をオンリーワンの存在にしてしまうと、執着する可能性があります。
また、お互いがオンリーワンになってしまった場合、共依存関係となる可能性が高くなり、相手を失った時の精神的なダメージも大きくなります。
視野や価値観を広げるためにも、仕事のこと、恋愛のことなど、人生のパーツごとに居心地の良い関係をいくつか持っておくことも大切です。
「持ちつ持たれつ」は繊細な関係性でもある
持ちつ持たれつの関係、と聞くと、互いに気を許して甘えられる気軽な関係性のように思えた方もいるかもしれません。
もちろんその側面もあります。しかし、そこに上下関係が生まれた時や、どちらか一方でも不公平感を感じた時は、容易に亀裂が入ってしまうとてもセンシティブな関係でもあります。
人の心も川の流れのように常に流動していますので、関係性も変わっていくのは当然のこと。
持ちつ持たれつの関係だからといってそこに安住することなく、お互いの距離感をわきまえてお付き合いしていくことは、大人のマナーとして大切です。
(小日向るり子)
※画像はイメージです
※この記事は2020年06月29日に公開されたものです