面白い会話にはコツがある! 話がつまらない男女の特徴と会話を面白くする方法
「私と話すのはもしかしてつまらない……?」と不安になった方へ。マジシャン&催眠心理療法士の浅田啓介さんに、あなたの会話が面白くない理由と、面白い会話を繰り広げるためのコツを教えてもらいます。
「自分が話をすると盛り上がらない」
「自分自身つまらない人間だと感じる」
「もっと面白い会話をしたい」
会話って、すごく大事ですよね。社会に出ると、その大事さを痛感する日々です。
今回のテーマは「面白い会話」の方法。
面白い会話を分析して、そのコツを伝授します。ぜひ実践できるようになりましょう。ぐっと人生が楽しくなるかもですよ。
なぜ? 会話が面白くない人の特徴
まず会話の失敗例(面白くなくなる理由)を解説します。ここに気をつけるだけでも、会話のクオリティはガラッと上がるでしょう。
1.質問していない
めちゃくちゃ大事です。
会話を弾ませるとは「質問すること」です。相手に興味を持ってください。そして、仕事でも、趣味でも、身につけているジャケットでも、スマホケースのデザインでも尋ねてみること。質問がないと話が続かないのは、まあ当然の理屈であります。
ぼうっとしてはいけませぬ。
2.リアクションしていない
相手の会話にリアクションするのも大事です。
そうでないと相手のトークがしぼんでしまうから。笑うのでも、大きく頷くのでも、「ええ!」と声をあげるのでもかまいません。ちゃんと話を聞いてますよ、というアピールをするのです。相手をのせるのも心遣いなのですね。
会話はキャッチボールです。しっかり受け取りましょう。
3.自分の言いたいことだけを喋っている
トークが自己満っぽくなっているのかもしれません。
昨日あったことや、仕事の愚痴、集合する前にあったことなど──とにかく自分がしたい話をしまくっているのかもしれません。
どれだけ興味深い話でも、他人の話をずっと聞くのはしんどいものです。「ここにいるのは自分じゃなくてもいいのかな」と、無視されている気がするから。
一方的にスッキリするために喋っていないかチェックしてみましょう。
4.相手にどう思われているかを気にしすぎている
ビクビクしているのかもしれません。
つまらない話をして嫌われるのを恐れているのですね。声を小さくしたり、途中で話をやめたりする人もいます。
そんな雰囲気をまとっていると損をします。面白い話も面白くなくなってしまうのですね。
5.会話は相手が楽しませてくれるものだと思っている
このマインドも危険です。
会話は「こちらが楽しませるもの」であり、「お互いに楽しませ合うもの」なのです。
もちろん、じっと待っているだけで相手が楽しませてくれることもあるでしょう。しかし、それで当然という態度でいてはいけません。負けじとトークをぶちこんでやりましょう。
受け身では面白いものは生み出せません。
面白い会話のコツ
面白い会話のためのルールをご紹介します。
面白い会話をする人が心がけていることや、無意識にしていることです。どれかひとつでも取り入れていただけると幸いです。
1.相手を楽しませる姿勢を持つ
何よりも、このマインドです。とにかく相手を楽しませる姿勢。サービス精神が大切でしょう。
自分の気持ちを優先させるのではなくて、相手を気にかけるということです。相手が何で喜んでくれるのかを考えることからスタートです。
楽しさは、待つのではなく作り出すものです。
2.何の話かを明確にする
話す直前か、会話しながらでも考えておきましょう。
「買い物にいって、そこに店員さんがいて、でも薬局にいくことを思い出したから場所を尋ねたら、あ、そこはユニクロなんだけど……」と口の動くままに話していると相手は混乱します。
とにかく「何の話で、何を伝えたいのか」をまずは自分が把握しましょう。
3.質問をする
質問をしましょう。
そのためには相手を観察することです。何を考え、何を感じているか、どんな過去があって、どんな未来があるのか。
例えば目の前に空いたグラスがあれば「何か飲みますか? どんなお酒が好きですか?」と質問することができますよね。ここに気づけるかが勝負です。
好奇心を持って観察することですぜ。
4.声を大きくする
ボリュームも大事です。
面白い会話は「何を言うか」と同じくらい「どう言うか」も重要です。よく考えると普通のことなのに、言い方やタイミングがうまいと笑ってしまいますよね。
案外、面白い会話のコツは「どう言うか」に隠されているのです。まずは堂々と声を大きくすることから始めましょう。
周りの反応が変わりますよ。
5.長くならないようにする
長い話は退屈さにつながります。
目の前でだらだら話をされて、ぼんやり心の中で別のことを考え始める経験は誰しもあることだと思います。
とはいえ他人事ではありません。慣れていないと、どんどん話は長くなってしまうものなのです。想像以上に無駄が多いのです。それをカットしたほうが、より凝縮されて話は面白くなるのです。
基本的に「短く面白いところだけギュッと」くらいがちょうどいいでしょう。
6.事実を語るだけにならない
どちらかというと男性に多いかもしれません。
事実報告だけになるパターンです。いわゆる「何があって、どうだったから、こう解決した」で終わる話です。難しい理論を持ち出すこともあります。
会話は報告会ではありません。そのときの感情や気づきなどを伝えるエンターテイメントです──少なくともそう考えると面白い話になります。
ぜひ「ドキドキした」「やばかった」「もう死ぬかと思った」といった感情ワードも話にトッピングしてみましょう。
7.比喩を使う
比喩も面白さのエッセンスになります。
単純に語るだけでなく「どれだけくすっと笑える比喩を持ち出せるか?」という面白さも重要です。たんに「体調が悪かった」と言うよりも「ヨボヨボのおじいちゃんと戦っても負けるくらいには体調が悪かった」と言ったほうが楽しい感じがしますよね。
比喩を使う、というアイデアも持っておきましょう。
8.擬音語を使う
ギュー、びゅーん、ギャッ、さっと。
擬音語も大事です。スリリングさを生み出せます。何かを説明するときにわかりやすくなるのです。適度に入れると、相手の興味をひけるでしょう。
やりすぎると騒々しいので、ちょっとしたときにスパイスをかけるイメージです。
9.面白い話をストックしておく
これも大切なことです。
面白い会話ができる人は「何か面白いことはないかな?」と日常生活のなかでも目を光らせています。ささいなことにアンテナを張っているのです。
何かあると「これを覚えておこう」とストックするのですね。そして、いざというときに持ち出すのです。
日頃から面白いことを見つける姿勢でいきましょう。
10.自分も楽しむ
最終的にはこのマインドかもしれません。
上でテクニック的なことも述べました。しかし最終的には「相手を楽しませたい」という気持ちを忘れなければ、やはり自分も楽しく喋ることが大事なのです。
貴女が楽しんでいる姿を見せることが、相手に「ああ、ここは楽しい場なんだ」と心を許して面白がってもらうには必要なことなのでしょう。
会話が盛り上がるネタ
最後に、会話が盛り上がるネタをいくつか挙げます。前述した会話のコツと共に実践してみてくださいね。
1.休日によくやること
「休日は、どんなことをして過ごしていることが多い?」と聞くと良いでしょう。
お休みの時に、わざわざ嫌いなことをする人は少ないので、相手の好きなことが何となく分かります。それを掘り下げて聞いていくことで、相手について知ることもできますよ。
2.最近のマイブーム
人は、ハマっていることを話すと楽しい気持ちになります。したがって、マイブームの話は弾む可能性が高いでしょう。
また、話の流れで、自分のマイブームを聞かれることもあります。事前に用意しておくことも忘れずに。
3.好きな食べ物
好きなものについて聞くシリーズの中で食べ物の話も有効です。
相手の好きな食べ物を質問して、おいしいお店を紹介してもらうと良いでしょう。うまく会話が運べば「今度、一緒に行こう」と、次につなげることも可能です。
4.子どもの頃の思い出
地元の話や自分が子どもの頃の話も盛り上がるでしょう。お互いに子どもの頃の話をすることで、グッと心の距離感が縮まったり、相手の価値観を知ったりすることができます。
ただし、昔のことを話したくないという人も一定層いるため、話を出したときの相手の態度によっては話題を変えるなどしてくださいね。
面白い会話は相手を思いやることから!
さきほども「面白い会話は楽しませようという姿勢を見せて、楽しみながら会話をすることだ」と書きました。
極論、これだと思います。
この心がまえさえできれば、テクニックやノウハウは二の次でしょう。
しかし逆にいえば、このマインドを持つのは、そう簡単でないということです。私たちは気を抜けば、すぐに自分の話ばかりしてしまう生き物だから。
ただ、「面白い会話をしたい!」と、ここまで読んでくださった貴女なら、決してそんな誘惑には負けず、相手のための話をできることだろうと思います。
ぜひ、面白い会話で人生を実りあるものにしちゃってくださいませ。
貴女に幸せが舞いおりることを祈っております。
(浅田悠介)
※画像はイメージです
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※この記事は2020年03月12日に公開されたものです