おしゃれな人に共通する特徴10個! おしゃれな女性になるための哲学とは
長年、ファッション誌に携わっていたせいか、友人、知人、お仕事関係の人などからファッションの悩み相談を受けることがよくあります。その多くが「おしゃれになりたい」「あか抜けたい」「そのためにはどうしたらいいのか?」という内容。
私が思うおしゃれな人は「しない勇気」を持っているように思います。
コーディネート術はもちろんですが、大事なのは哲学。そう、マインドです。
何かを取り入れるよりも、実は「しない!」と決めることのほうが勇気はいるんです。この勇気を持つことこそ、私はとびっきりおしゃれになれる秘訣だと思っています。
「おしゃれな人」に共通する特徴10個
では、具体的に“何を”しないことがポイントなのか。今回は、私の思うファッション哲学と合わせて、おしゃれな人の共通点を紹介します。
(1)コーディネートに主人公をたくさん登場させない
おしゃれな人の服装って、その人がメインにしているアイテムが一発でわかりませんか? 映画だって主人公は大体1~2人。たくさんの主人公が出てきてしまったら、訳がわからない!
ファッションも一緒で、メインを張ってしまうようなものばかり組み合わせてしまうと、ものすごくトゥーマッチでバランスが悪いんです。
「今日はこれを『主役』にする!」と決めたらほかは控えめに。
おしゃれな人は、服にも映画のようなストーリーを持たせます。主人公(メイン)は思いっきり、脇役(サブ)は控えめに、これはおしゃれさんのとても大事な鉄則。
(2)自分の長所を無視しない
あなたの一番の魅力は? 一番似合う色は? どんなキャラクター? そう聞かれて、パッと答えられる人は少ないはず。
おしゃれな人は、自分の長所を存分に知っていて、それを引き立てるアイテムの選び方が本当に上手。例えば、脚に自信があるならスラッと見える個性的なパンツや、思いっきり脚を出せるスカートなどをさらりと合わせます。
年齢は気にしない! 長所は魅力だから。
怖がらず、自分の長所を存分に伸ばすアイテムを選び、個性を無視しない。そんな人のコーディネートは街中でも目を引きます。
(3)色(カラフル)を怖がらない
肌寒い秋冬になると、なぜか服がトーンダウンしてしまう。街中がブラックやグレーに包まれてしまい、なんだか鬱々としてしまいます。
この間、銀座を歩いていたら暗色の中でひときわ輝くオレンジのチェスターコートを着ている女性がいました。彼女のその潔さに、思わず「素敵!」と声を上げそうになったほど。
周りがベーシックカラーだからといって怖がらないで。自分のコーディネートに彩りを与えられる人は、センスの塊!
かくいう私も、ホワイト、ロイヤルブルー、スカイブルーなど極力カラフルなコートを着用しています。顔色も明るくなって気分も良いですよ!
(4)自分に限界を持たせない
おしゃれな人に共通しているな、と私が一番思うポイントなのですが、センスが常にアップデートされている人。
ずっと同じジャンルの服、似たようなアイテムを活用しないんです。
つまりマンネリ化しない、飽きさせない! ガーリーな格好をしていると思いきやモードな格好やアイテムを取り入れたり。ブラックコーデから、カラフルなコーデ。コンサバからストリートカジュアルまで。自分に限界やルールを持たせすぎない。
常に自分に似合うものを探し続け、ファッションセンスをアップデートし続けることは、いつだって「あの人おしゃれだよね!」って言われる絶対条件なのです。
(5)自分に似合う色使いや着こなしを無視しない
先ほど、おしゃれな人は同じジャンルの服や似たような小物をずっと使い続けないと述べました。
一方、服や小物のテイストが変わっても、自分に似合う色使いや着こなしは無視しません。似合う「芯」の部分が変わっていないので、違和感なくおしゃれに着こなせるんです。
例えば、甘い雰囲気のシフォンスカートが似合う人なら、パンツには柔らかい素材と色を取り入れて自分に似合うように調整する。
ボーイッシュでカジュアルなパンツが似合う人なら、スカートはラフなジャンパー素材を選ぶ、など。
自分に似合う色使いや着こなしを知っていると、自分をおしゃれに見せられるコーデが組めるようになります。
(6)靴やバッグなど小物の取り入れ方にも手を抜かない
おしゃれな人は、服だけでなく靴やバッグなど小物の取り入れ方にも手を抜きません。
シンプルなオールホワイトコーデに真っ赤なバッグを投入して差し色にしたり、キレイめなパンツにあえてカジュアルなスニーカーを合わせて抜け感を演出したり。
小物を使ってトータルのバランスを取るのが上手なんです。
(7)ブランドで服を選ばない
おしゃれな人は、好きなブランドはあってもブランドで服を選ぶことはあまりありません。
おしゃれな人の頭の中には「こんなコーディネートがしたいから、こんな服がほしい」といった「ほしい服」のイメージがはっきり存在しています。
ブランドよりも、その服が自分の理想に近いかどうかで選ぶことが多いでしょう。
(8)シンプルな服こそ妥協しない
インナーに使う白Tシャツやヘビロテ前提のベーシックなデニムパンツなど。シンプルな服はつい「どこで何を買っても同じだろう」と考えて妥協しがち。
しかし、おしゃれな人はシンプルな服にこそセンスが表れることを知っています。微妙な色合いやサイズ感、襟や袖の形など。細かい部分にこだわり抜いて選んだシンプルな服にはその人のセンスが光り、1枚でさらっと着るだけでさまになります。
(9)服をクローゼットで眠らせない
「しばらく着ていない洋服がクローゼットの奥底で眠っている」「もはやどんな服を持っているか分からない」なんていう人は少なくないでしょう。
自分が持っている服を把握しきれていないと、着こなしの幅が狭まりますし、気づかずに似た服を買ってしまうこともあります。
おしゃれな人は服を持ちすぎず、眠っている服があればさっさと手放します。こうすればクローゼットの中身を常に把握できるので、手持ちの服をフル活用できるのです。
(10)洋服やファッションアイテムを粗雑に扱わない
皆さんは洋服をどう管理して、小物などのファッションアイテムをどのように保存していますか?
ファッションをこよなく愛する人たちは、良いものを大事に大事に長く使う方が多いです。
20年前のシャネルのバッグ、お母様から譲られたパールのネックレス、自分へのご褒美に買ったとびっきり素敵なドレス……。
おしゃれな人たちは「おしゃれ」も愛しているけど、それを構成してくれるアイテムもこよなく愛しています。
なので、それらを丁寧に保管し、クリーニング、お手入れは抜かりなく、きちんと管理している人がほとんど。また、管理を徹底することで同じようなアイテムを買ってしまう失敗もなく、すぐに服を捨てることもしません。
買った服は一枚一枚愛着を持つ。だからこそ、服の魅力を余すことなくコーディネートで活かせるのだと思います。
シンプルなのに洗練されている。小物使いが工夫されている。街で見かけるおしゃれな人は、何が特徴的なのでしょうか。10の質問から、おしゃれな人度を診断します。
おしゃれな人になりたいなら力を入れすぎないこと
「おしゃれになりたい!」と頑張る人にありがちなのですが、とにかくやりすぎちゃう。
雑誌に載っているものを片っ端からチェックしたり、買ったり。ファッション系のインスタをフォローしまくったり……。とにかく頑張りすぎてしまう。頑張りすぎている人って、結果どんどんちぐはぐになってしまうんです。
なので、おしゃれに対してはほどよく「気楽」なほうが個人的には良いと思っています。
なぜならおしゃれな人は「おしゃれになりたい!」ではなく、「おしゃれを楽しみたい」と思っているから。つまりその「余裕」がおしゃれに見えるコツなのです。
白Tシャツに、デニム、サングラスに、質の良いアクセ。それだけでなんだかおしゃれ! という人は、そのコーディネートを楽しんでいて、センスのある雰囲気に見えてしまうわけです。
なので、「頑張ろう!」と思う前に「楽しむこと」に注力してほしいなと私は思っています。
まずはクローゼットにあるアイテム達から活用してあげて、その日その日のおしゃれを楽しむように。そして5つのポイントを軽く意識してみてください。
いつもと同じアイテムを着用しているはずなのに「なんだかおしゃれだね」って言われるようになるかもしれませんよ。
(エルメス)
※画像はイメージです
※この記事は2020年02月13日に公開されたものです