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共働き&子どもを持たない「DINKS夫婦」という選択 #エマちゃんの結婚革命

エマちゃん

自由な時間がなくなる、好きな仕事ができなくなる……。「結婚はコスパが悪い」とも言われ、一歩踏み出せない人も多い。だけど実は、時代とともに「結婚生活」の価値観もアップデートされて、自分らしいライフスタイルを選べるようになっているんです! Twitterで人気のエマちゃんが、ご自身やまわりの夫婦の実例から、新しい結婚スタイルを提案します。

子どもを持たない選択をしている共働きの夫婦のことを「Double Income No Kids」、頭文字をとって「DINKS夫婦」といいます。

今は女性の社会的自立が活発になり、ひと昔前は当たり前だった“結婚・寿退社・出産”という流れが珍しいものとなってきました。

女性の社会的役割が増えれば、キャリアとライフプランの選択肢も増えることになり、それとともに、子を持たない選択をする女性も増えましたね。

「子どもを持たない」ことに理由を求められてしまう時代

私自身も、結婚して早2年。子どもはまだおらず、夫婦2人の生活です。

2年も経つと「子どもは考えているの?」という質問をいろんな人からされます。

「結婚して2年経って、夫婦2人だけの時間も十分楽しんだでしょう。そろそろ子どもの計画、立ててるんじゃないの?」と。

その質問からもわかるように、まだまだ世間では、結婚と出産がセットで考えられていますね。

「結婚して、子どもを産む」というのが生物として当然の本能なのか、洗脳なのか、いまだにわかりません。

しかし、時代が変われど「子どもがほしい」ことに理由はいらないが、「子どもを持たない」ことには理由を求められるなあと感じます。

「子どもがほしい」という感情が自然とわき上がる人。
「子どもは作るもの」と義務感のように感じている人。
いつかは……と思っているけどまだ決心がつかない人。
そんな気持ちはみじんもわき上がってこない人。

さまざまな人がいると思います。

最近では、さまざまな考えの人がいることにだいぶ理解が出てきたように感じますが、

「なぜ子どもを持たないという選択をするのか」
「結婚という形を取りながらも、DINKS夫婦である意味とはなんなのか」

という点についてあまり語られることがなく、ふわっとしているからか、まだ理解が及ばない人たちも多いようです。

私がTwitterをはじめて特に驚いたのが、お正月、親戚やら近所の人たちがそろったときに「結婚はまだか! 子どもはまだか!」ハラスメントをされる女性が多いらしい、ということ。

彼らの前提では「女は結婚するのが当たり前!」「女は子どもを産むのが当たり前!」の概念が、コンクリートで固められてガチガチなのでしょうか……。

女性のキャリアやライフプランについては、まだまだ軽視されてるのだなあと感じます。

そんな人には「女性にはたくさんの人生の選択肢があることを、ご存知なくて?」と、3日間ぐらいの研修合宿を開いて教え込みたい(笑)。

DINKSを選択したエマちゃん夫婦の場合

かくいう私たち夫婦は今まさにDINKS夫婦。

内状を言えば、夫は「子どもはいつでもほしい」、私は「まだ2~3年はいいかな」という状態です。

私は子どもが嫌いなわけでもなく、かわいいと思うし、未来予想では子どもを育てている図を思い描いています。

だけど現時点では、子を持たないことで、仕事・遊び・ひとりの時間・夫婦の時間をまだまだ大切にしたい……! と思っているのです。

とはいえ、妊娠・出産にはリミットがあるし、「いつか子どもを産みたいと思ったときに産もう」と思っても、そんな都合よくできるものでもないし、悠々としていていいのか? という葛藤もありました。

そんな葛藤があるときに、母から「子どもはほしくないの?」と聞かれて。

私は正直に、今の「仕事・遊び・ひとりの時間・夫婦の時間をまだまだ大切にしたい」という気持ちを話したのですよね。

母は「子育ては超楽しかった!」「子どもがいることが幸せ」というタイプだったので、「子どもは最高だよ〜! 母になったら子ども一筋になっちゃうんだから、産んでみなさいよ♪」くらいに言われると思ったのですが、意外な答えが返ってきました。

それは「子どもがいることで何か自分のことを諦めなければいけないと思ううちは、子どもは作らないほうがいいよ。子どもがかわいそうだから」という答え。

子どもが大好きで、一点の曇りもない愛情を注いだ母がそう言ったことには、驚きつつも説得力がありました。

「あなたを産んだことで私はこういう人生を諦めたの」と親が思わない・思わせないのは、深い愛情ですよね。

だからこそ、年齢や固定概念から子どもを作らなきゃと焦る気持ちと、自分の本心「まだ子どもはほしくない」という気持ちの、どちらを優先すべきかがはっきりしました。

私はそれで、今の気持ちを大事にしようと思ったのです。

大切なのは「自分にとって正しい選択」をすること

「でも、そのうち『若いうちに産んでおけばよかった』と後悔するときがくるかもしれないよ」と言う人もいますが、きっとそれはなくて。

一瞬の満足のための選択ではなく、今の自分のキャパシティや環境などあらゆる面から見て出した答えは、自分にとって正しいもの。

たとえ歳を重ねて、子どもがほしいと思うことがあっても、「あのときの私の決断」を自分自身で肯定してあげたいなって思います。

私はDINKS夫婦とそうでない夫婦のメリット・デメリットを並べることはしません。

それこそ、並べることで価値観を狭めてしまうし、両方にメリット・デメリットは同じだけあると思うから。

それよりシンプルに、相手の気持ちと自分の気持ちをストレートに感じ、夫婦単位でよく話し合って決めればいいことですよね。そこに他人の思惑はいらない。

私と夫は「今後もずっとDINKS夫婦でいる」と決めたわけではないので、これからも定期的に家族計画の話をしていくでしょうし、その時々でまた方向性が変わっていくかもしれません。

いずれにせよ、それが2人にとって話しにくいものにならないようにすること、自分の気持ちに嘘をつかないことが大事だと思っています。

そういう家庭だったら、どんな選択をしてもうまくいくだろうと確信しています。

(エマちゃん)

※画像はイメージです

※この記事は2019年10月09日に公開されたものです

エマちゃん

スキャンダラスな小悪魔時代は過ぎ、今や人妻。
悩める乙女たちの恋愛相談、人生相談をバシバシと受けつけております。

Twitter:@emaaarion

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