アベック、HK……アラサー世代に聞いた、若者が知らない昔の言葉とは?
「アベック」のように、最近ではあまり聞くことのなくなった言葉ってありますよね。今回は、アラサー女性372人を対象に、実際に使っているのは年配の方々で自分たちより下の世代の若者は使わなくなった言葉や、そもそも誰にもあまり使われなくなった死語について調査してみました。
「アベック」や「HK」など、「昔はよく聞いていたり、使っていたりしたのに、いつの間にか消えていた言葉」ってありますよね。
今回は、アラサー女性372人を対象に、年配の方だけが使っていて今の若者が使わなくなった言葉や、消えていった言葉について調査してみました。
「アベック」の意味を知ってる?
まずは手はじめに、1960~80年代にわたって長く使われた言葉、「アベック」について聞いてみました。
「アベック」の意味を知らないアラサー女性は約3割
Q.「アベック」の意味を知っていますか?
知っている(68.8%)
知らない(31.2%)
※有効回答数372人
「知っている」と回答した人のコメントを見てみましょう。
・「彼氏彼女のことだと思う。カップルと同意語だと思う」(34歳/商社・卸/事務系専門職)
・「男女の組のことで、スポーツ大会で“アベック優勝”などはよく聞いた気がする。ただし、“カップル”の意味では死語を集めた記事のなかで見かける程度」(31歳/ソフトウェア/秘書・アシスタント職)
・「昔の“双子コーデ”とか“お揃いの”という意味」(34歳/金融・証券/事務系専門職)
「使ったことはないけど、意味は知っている」「親世代が使っていた」「テレビで知った」と、実際に使う機会はないものの、アラサー世代の認知度は約7割と高め。
親や祖父母、上司など、身近な年長者が使っていた、メディアを通して知っていた、という人が多く見受けられました。
ただし、「知っている」と答えた人のなかには、字面が似ている「ペアルック(=恋人同士でお揃いの服を着る)」と混同していた人もちらほら。
「アベック」と聞くと、どんなイメージを持つ?
・「薄暗い公園で、よろしくやっているイメージ」(28歳/情報・IT/技術職)
・「人前でイチャイチャする人のイメージ」(30歳/アパレル・繊維/事務系専門職)
・「おじさんが使うイメージ」(33歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)
「アベック」についての言葉のイメージについて聞いてみると、どうやら今で言う「リア充」「陽キャ」「意識高い系」といったイメージを持っているよう。
ちょっとした羨望や嫉妬、皮肉交じりの言葉といったところでしょうか。
また、「アベック」を自ら使ったことがない人が多いことと、親世代の50~60代が使っているのを聞いて、「古臭い」と感じるという意見も挙げられました。
アベックの意味って?
「アベック」の意味を調べてみると、語源はフランス語の「avec」。
英語でいうところの「with」に相当し、「~と一緒に」「~とともに」と訳すことができます。
デジタル大辞泉(小学館)によると2つの意味があり、ひとつ目は「(男女の)二人連れ」、2つ目は「二人(二つのもの)が行動をともにすること」とありました。
野球をはじめとしたスポーツでは、現在でも「アベックホームラン」「アベック優勝」といった言葉が用いられることがあります。