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自己否定感とは? 強い人の特徴と改善するポイント

さくら(精神科医)

自己を否定してしまう4つの理由は?

誰しも望んで自己否定的な考えや振る舞いをしているわけではありません。

人はどうして、自分自身を否定してしまうのでしょうか?

いくつかの側面からその理由を考えてみます。

(1)育ってきた家庭環境による影響

親などの養育者から、理解してもらえない、何をしても褒められない、過保護、過干渉、愛情は条件付き、などの環境で育つと自己否定感が強まります。

身体的・精神的虐待や、養育の放棄であるネグレクトは当然影響します。

(2)学校教育による影響

学校の環境も家庭と同様です。

子どもの欠点をあげつらう、子どもの感情に沿わない、子ども同士を比べて優劣をつける、などの対応は悪影響です。

日本の横並びを理想とする教育も、集団から突出する子どもを否定しがちです。

(3)失敗や挫折の経験による影響

大人になってからも、就活や仕事、恋愛などでの挫折体験から自己否定してしまう癖が強まります。

1や2により、元々自己否定をする傾向にある人は、いっそう自己否定が強まりやすいでしょう。

(4)女性であることによる影響

生物学的な性差により、男性に比べて女性はキャリアやチャンスを諦めざるを得ないなど、不遇な経験をしがちです(もちろん、男性の方が大変である側面もあります)。

また、女性は男性より家族の心理に敏感であり、1の家庭環境の影響も女性のほうが受けやすい傾向があります。

自身を振り返ってみると、家庭環境や、試験の得点で評価された教育からの影響に、研修医時代の挫折体験が加わり、自己否定感はピークとなり、長く尾を引きました。

▶次のページでは、自己否定感を改善するヒントをご紹介します。

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