お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

【TGCインタビュー/中条あやみ】特別な歌声を持つヒロイン役に葛藤「私、歌えない」

主演映画の公開を2作控え、今注目を集める女優・モデルの中条あやみさん。2017年9月2日、「マイナビ presents 東京ガールズコレクション 2017 AUTUMN/WINTER」(以下TGC)に登場し、映画『覆面系ノイズ』の共演者・志尊淳さん、小関裕太さんと一緒にランウェイを歩く姿を披露しました。マイナビウーマンでは、ランウェイを歩き終えた中条さんのバックステージを直撃! 今回のランウェイに対する思いや、11月公開の主演映画についてお話を聞きました。

「何かあればフォローするから」映画の仲間に助けられたランウェイ

――会場はすごく盛り上がっていましたね! 今回のランウェイはいかがでしたか?

TGCは毎回盛り上がっているイベントですが、年々それが増していくのを感じています。私はランウェイを歩くとき、ファンの方がボードに「あやみちゃん」と書いてくれているのを見つけるのがすごく楽しみで。ボードだけでなく、たくさんの方が手を振ってくれることや、「あやみちゃん!」って叫んでくれることがうれしかったです。女の子たちの「お洋服が好き」っていう気持ちのパワーが、今回もすごく伝わってきました。

ステージに登場した『覆面系ノイズ』のメンバー/撮影:三浦隆穂

 

――今回は、映画『覆面系ノイズ』のみなさんと一緒にステージへ登場する場面もありました。共演者のみなさんとは何かお話されましたか?

ずっと私がひとりで「緊張する」って話していました(笑)。そしたら、志尊くんと小関くんの2人が「大丈夫。何かあればフォローするから」と言ってくれて。映画のキャラクターそのままのようで「カッコいい……!」と思いました。

――2人のおかげでランウェイは緊張せずに歩けましたか?

それはもう緊張しました! しかも、舞台上で言おうとしたことが一回飛んじゃって。でも、すぐにまた志尊くんと小関くんがぱっと助け舟を出してくれたので、本当に頼もしいなと思いました。助けられましたね。

大人気少女マンガのヒロインに。『覆面系ノイズ』への思いを語る

「私、歌えないんだけどな」プレッシャーと葛藤

――では、気になる映画のお話についてもお聞かせください。『覆面系ノイズ』のニノ役に決まったときのお気持ちはいかがでしたか?

もともととても人気がある原作だと知っていたので、やはりプレッシャーが大きかったですね。しかも、ニノちゃんを演じるのは“歌うということ”だって実感して。「私、歌えないんだけどな」っていうのが正直な気持ちでした。ニノちゃんを演じるうえでのポイントは、やはり“特別な歌声”にあると思うんです。これは「特別うまい」とかそういうことではないはずだって。彼女の純粋さが気持ちとして歌に入っていたり、声から感じられたりするよう意識していました。“特別な”というキーワードについて、ひたすら考えていましたね。

――演じていくうちに、当初の「歌えない」という気持ちに変化はありましたか?

ニノちゃんは歌が好きで、歌で自分の想いを届けるという純粋な気持ちを持っている主人公なんです。だから、その特別な歌声を自分が表現できたら楽しいな、と思えるようになりました。私は歌のレッスンがあって、出演者のみんなもギターなど楽器の練習をすごくがんばっていて。今ではそれぞれ努力したことが素敵な思い出になったし、何より役を通して歌うことがだんだん好きになったんです。だから、ニノちゃんを演じられていろんな意味でよかったと思っています。

劇中バンド「イノハリ」のメジャーデビューが決定!

――劇中バンド「イノハリ(in NO hurry to shout;)」のメジャーデビューが発表されましたね。デビューが決まったときのお気持ちは?

自分がメジャーデビューするなんて本当に信じられなくて、そんな日が来るとは思ってもみませんでした! でも、「イノハリ」として劇中のみんなとまた一緒に活動できるから本当にうれしいですね。『覆面系ノイズ』は撮影だけで終わると思っていたので、まだ続けられるのはとても楽しみです。

――実際に曲を聴いた感想はいかがですか?

劇中のイノハリの曲はすべてMAN WITH A MISSIONさんにプロデュースしていただきました。エンディングテーマであるMAN WITH A MISSIONさんの「Find you」も最高にカッコいい曲なので、音を通じて映画も好きになってほしいです。

――ちなみに、中条さんは普段どんなジャンルの音楽を聴かれるんですか?

私、意外とロックが好きなんです! リンキン・パークさんとかパラモアさんとか。最近はけっこうゴリゴリのロックを聴いていますね。

――では、イノハリの楽曲ともリンクする部分が?

そうですね。実際に自分がやってみると「こんなに難しいんだ!」と痛感することもあって。イノハリとしてロックに触れたことで、よりいっそう興味を持つようになりました。

片恋がテーマの今作。中条あやみは追われる恋より追う恋がいい!?

――では、最後に中条さん自身についても聞かせてください。『覆面系ノイズ』は片思いがひとつのテーマになっていますが、ご自身は“追う恋”と“追われる恋”どちらがいいですか?

あ~! それ聞いちゃいますか(笑)。

――ぜひお願いします(笑)。

え~、迷いますね……。自分が好意を抱いていないのに想われてしまうのは、すごく心苦しいなって思います。なんか申し訳ないなって。もちろん、ちょっとは舞い上がってしまうかもしれないんですけど(笑)。「相手の想いに応えられなかったらどうしよう」と考えてしまう性格なので、私は自分から相手のことを想いたいですね。

クールな雰囲気の裏に隠された二十歳の素顔

真っ黒なロングのストレートに映える、人形のように透き通った白い肌と整った顔のパーツ。そんな浮世離れした容姿もあってか、編集部が当初抱いていた中条さんのイメージは「クールで大人びた女の子」。しかし、インタビューがはじまるとその空気感は一転。そこには、ランウェイでの失敗を素直に語りながら、共演者のフォローに「カッコいい……!」とはにかむ等身大の姿がありました。

彼女の魅力は、そのギャップ。クールな雰囲気の裏に隠されたあどけない二十歳の素顔がこれからどう変化していくのか、今後も目が離せません。

中条あやみ(プロフィール)

1997年2月4日生まれ。大阪府出身の20歳。主な出演作は、映画『ライチ☆光クラブ』『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』など。11月25日に主演映画『覆面系ノイズ』が公開される。

(取材・文:井田愛莉寿/マイナビウーマン編集部、撮影:三宅祐介)

※この記事は2017年09月20日に公開されたものです

SHARE