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【○○な男#01】「今、いちばんナチュラルな男」間宮祥太朗ロングインタビュー

落合由希

続いては、映画『トリガール!』の撮影裏に直撃

「なんでもない瞬間を楽しく過ごせる人がいい」と、自然体な一面を見せてくれた間宮さん。次は映画『トリガール』について、撮影秘話や見どころについて聞きました。

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苦手なダンスシーンは、顔の迫力とテンションで乗り切りました!

――続いては、映画『トリガール』についてお聞きします。最初に出演が決まったときは、どんな作品にしたいと思いましたか?

お話をいただいてから原作を読んだんですけど、すごく瑞々しい話で。昔、中学生ぐらいのときにあさのあつこさんの『バッテリー』を読んだときみたいな、瑞々しくて熱くて汗っぽい、でもそれがすごく清涼感があるというか、そんな話だなって。スポ根の要素があるところもすごくいいなと思いましたし、一応ラブコメにはなってるんですけど、男も共感できるというか。だから、臨場感のあるスクリーンで観たときに、そんな清涼感を肌で感じられるような映画にしたいなと思いました。

――実際に演じてみて、いかがでしたか?

すごくアドリブが多かったですね。ここまで自分の中でそのときそのときに出てくる言葉を発したことはなかったので、今までよりライブ感の強い芝居になったと思います。

――テンションの高いお芝居が多かったと思いますが、いちばん大変だったシーンは?

体力的なことで言うと、人力飛行機の機体の中のシーンですね。実際に飛んでしまうと機体が壊れてしまうので、滋賀県にある倉庫で撮影してたんですけど、空調が効かなくてものすごく暑い中、太鳳とずっと漕いでいて……。漕ぎながら大声で会話して、しかも飛行機の中なんで2人とも前を向いてるっていう。映画的にはなかなか珍しい構図で、お互い目が合うこともなくずっと叫び合っていました。それが体力的にはしんどかったですね。

――機体の中のシーンはけっこう長くかかったんですか?

1日ずっとそのシーンを撮影する日があって。早朝から夜までずっとやってたんで、僕も太鳳もヘロヘロで。最後は気力で芝居してるようなところがありました。このシーンに限らずなんですけど、今回、まったく繊細な芝居をしていないんです(笑)。僕はそこがすごくいいなと思うんですけど、セリフもちゃんと「届ける」というよりも、ワーッて投げてるような感じなんで。いい意味で、ラフなやりとりだと思います(笑)。

――そういうのって、新鮮だったり、気持ちよかったりしますか?

あんまりなんにも考えずにやってるんですよね。あと、体を動かしてると、セリフのテンポが体のテンポとどうしても一緒になるんです。なので、グワーッて全速力で漕いでいるときに、ゆったりとしたセリフ回しにはどうしてもならないんですよね、生理的に。だから、あまり考えずに言葉を発していました。

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――ダンスが苦手だそうですが、ダンスのシーンはいかがでしたか?

台本を読んで、ダンスのシーンがあった時点で「最悪だな」って(笑)。僕、振り(付け)は入る(覚えられる)んですよ。でも、振りが入ってもダンスにならないっていう。体がどうしてもダンスの動きにならなくて。ダンスの先生にも「振りは合ってるんだけど、どうしてもぎこちなく感じてしまうのはなんでなのか、私にもわかんない」って言われました。

――先生にもわからないんですか(笑)!?

振りは合ってるもんだから、僕もあとは何を直せばいいのかわからなくて。体がダンスに向いてないんじゃないかなぁって思いました。僕、運動もできるし、昔バンドをやってたりしたのでリズム感がないわけでもないと思うし……自分自身不思議なんですよね。「なんでできない?」って。

――でも最終的にはバシッと決まって。

いや、もうホントギリギリで。あとは「顔の迫力とテンションで乗り切れ」って監督から言われてたんで、それで乗り切りました!

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――さすがです(笑)! ところで、同世代の共演者が多い現場だったと思うんですけど、撮影以外でなにか印象深かったことはありますか?

滋賀で撮影をしていたとき、たまたま1日空いたんで、僕と(高杉)真宙と太鳳と太鳳のマネージャーさんでテーマパークに行ったんです。僕と真宙はあんまりパレードとか入っていけるタイプじゃないんですけど、太鳳にむりやり「行くよ! 入ったら絶対楽しいから!」って言われて。入ったら、僕も真宙も「あ、意外と楽しい」ってなりました。そうやって巻き込まれなかったら、たぶん僕は一生パレードに入ることはなかっただろうなと思うので、貴重な経験をさせていただきましたね(笑)。彼女の行動力に感服しました。

――では最後に、見どころを教えてください。

この映画はコメディとしておもしろいものにしたいと思っているので、エンターテイメントとして、ちゃんと楽しんで、ちゃんと感動してもらえたらいいなと思います。笑っていた延長線上にジーンとくる感動がある。それってシンプルだけど、いちばん気持ちいいことだなって。実際の鳥人間コンテストを見ていてもジーンとくるものがあるので、それを少しでも伝えられたらいいなと思ってます。

次ページ:間宮祥太朗の素顔は「今、いちばんナチュラルな男」

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