お米を食べながらダイエットを成功させる方法
ダイエット中にお米を食べるメリット&デメリット
お米にはパンよりも腹持ちがよく、体脂肪になりにくい食品だということがわかりました。それでは、ダイエット中にお米を食べるメリットやデメリット、お米を含む炭水化物を控えるメリットやデメリットについてはどうなのでしょうか。詳しく教えていただきました。
ダイエット中にお米を食べるメリット
関口:適量を摂取することで血糖値が安定し、食欲を抑えられる点や、腹持ちがいいので間食を抑えられる点が挙げられます。お米は消化吸収が緩やかなため、精製された小麦粉から作られる食品よりも低GI(血糖値の上昇が穏やか)な食品です。上手に取り入れることで、ダイエット中の空腹感や疲れやすさなどを解消することができます。
ダイエット中にお米を食べるデメリット
関口:体脂肪を燃やすためには、まず血液中のブドウ糖を消費させることが必要です。お米を食べた場合、お米に含まれるブドウ糖をある程度消費してからでないと、体脂肪の燃焼が活発にならないため、脂肪を減らすまでに時間がかかります。効率よく体脂肪を燃焼させるためには、ある程度お米などの糖質を減らしたほうがよいでしょう。
ダイエット中にお米などの炭水化物を控えるメリット
関口:炭水化物には糖質が含まれるので、お米に限らず炭水化物を摂取することで血液中にブドウ糖が流れます。先ほど説明した通り、血糖を消耗すると体脂肪の燃焼が活発になるので、炭水化物に含まれる糖質を控えることで、体脂肪をエネルギーに変換しやすくなります。
ダイエット中にお米などの炭水化物を控えるデメリット
関口:人間には1日に100g程度の糖質が必要だと言われています(※)。脳のエネルギーとして糖を使うほかにも、体を動かして脂肪を燃焼させるためのエネルギーとしても、最低量の糖質は必要だということです。
さらに運動をするときには、筋肉中に蓄えられた糖質(グリコーゲン)が必要になります。運動量が多い人が炭水化物を控えすぎてしまうと、不足した糖を自らの筋肉(たんぱく質)を分解して作り出す「糖新生」が起こり、筋肉量を減らしてしまう恐れがあるのです。
ご飯1杯(150g)には約55gの糖質が含まれていますが、そのほかの食品にも炭水化物は含まれているので、お米として食べる量は最低1日に1杯程度でよいでしょう。