【キレイの相談室】ニキビもクマもへっちゃら! 上手な「コンシーラー」活用法
「もっとメイクがうまくなりたいけど、何からすればいいのかわからない」「自分の肌には、どんなタイプの化粧品を選べばいいの?」など、「キレイ」にまつわるさまざまなお悩みに、ヘア&メイクアップアーティストの野口由佳さんがお答えします!
シミやクマなどのお肌の欠点を隠してくれる、コンシーラー。便利なアイテムであるものの、思うように塗れずそこだけ目立ってしまうことも。今回は、カバーしつつも自然に仕上げるコンシーラーの使い方のコツをご紹介します。
<今回のお悩み>
「コンシーラーを使っても、隠したいところが悪目立ちしてしまうことがあります。上手に使うコツはありますか?」(32歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売機・サービス系)
<Answer>
悩みの特徴にあったアイテムを使えば、目立たせずに隠せます。クマはいつものファンデに赤みをプラスした色を、ニキビやシミはファンデと同じ色を使うのがオススメです。
■コンシーラーは「ファンデの上から」が基本
コンシーラーを使うとき、基本となるのがファンデーションの上から塗ることです。クマ、シミ、ニキビ跡など、どんな悩みもその順番で対応します。
最近のメイク下地やファンデはカバー効果が高いものが多く、薄めのクマやシミであれば、ファンデを塗った段階で隠れてしまうこともあります。ベースメイク完成後、それでもシミやクマなどが気になるときにコンシーラーが役に立ちます。
ファンデの前にコンシーラーをつけると、ファンデを塗るときに、コンシーラーも一緒に顔全体に塗りひろげられてしまいます。コンシーラーはカバー力が高いので、ファンデと混ざると厚化粧っぽく見える原因に。コンシーラーの持つピンポイントで欠点を隠す効果も、ファンデと混ざることで薄れてしまいます。
■クマは「赤みプラス」のコンシーラーで
クマやシミなど悩みの種類によって、相性のいいコンシーラーの種類や色は異なります。
クマの場合は、水分が多くのびがよいリキッドタイプのコンシーラーがオススメです。クマができる部分は、皮膚が薄い上に表情の変化でよく動き、メイクがヨレやすいところ。リキッドタイプはのびがよく肌に密着するので、ヨレが出にくいよさがあります。
コンシーラーの色は、ふだん使っているファンデーションに若干赤みをプラスしたものを選んで。ピンクベージュ、ローズベージュなどと呼ばれている色味です。青、茶、オレンジ、黒ずんで見えるものなど、クマの種類を問わず対応できます。赤みをプラスすることでクマならではの“くすみ感”が消え、周囲の肌と自然になじみます。
鏡に顔を近づけ過ぎると、どこからどこまでがクマなのかわからなくなることがあります。顔全体が映る距離で鏡を見て、クマの部分だけ見極めてコンシーラーを塗りましょう。塗ったら指でなじませて。クマの外側に広げてしまわないよう気をつけながら、中指でとんとんとたたき込むようにするといいでしょう。
コンシーラーを塗ったあと、軽くフェイスパウダーなどのお粉をたたくと、持ちがアップ。アイメイクの色移りも気にならなくなります。
■シミやニキビ跡は、クリームタイプ。綿棒でうまくなじませて
シミやニキビ跡は、ゆるめのクリームタイプのコンシーラーがオススメです。色は自分の肌になるべく近いものを。ふだん使っているファンデと同じ色を選べば白浮きせずにカバーできます。塗るときは、シミやニキビ跡からコンシーラーがはみ出さないように注意。塗る範囲が広いほど、目立つリスクが高くなります。範囲が狭く指で塗りづらければ、チップや筆先を使うといいでしょう。
コンシーラーを塗ったところと肌との境界は、綿棒を使ってなじませます。フチだけに綿棒をあて、ぼかすように。なるべくコンシーラーを塗った部分を触らないよう注意して。触って剥げたところは重ね塗りが必要になり、厚化粧のもとになります。
■ニキビは立体的。ただ塗るだけはNG! ペンシルタイプでカバーして
ニキビの赤みや膨らみは、ペンシルタイプのコンシーラーで隠すのがベストです。色はシミやニキビ跡と同様、ファンデと同じ色でOK。芯の固さは塗りやすいやわらかめがおすすめです。
ペンシルタイプのいいところは、指やチップよりも、ピンポイントで塗れるところ。また、筆ペンタイプよりも色がのるので、赤みや黄みをしっかりカバーできます。
コンシーラーを塗るときのコツは、ニキビを立体的にとらえること。ニキビは膨らんでいるので、頂点を塗るだけでは消せません。頂点に向かって盛り上がっている傾斜部分も360度塗りつぶせば、膨らみも目立たなくなります。
もし、ニキビに痛みや傷があるならば、触れるのは禁物。その部分だけほかのメイクも控えましょう。
■白っぽい色はNG
コンシーラーを塗った結果目立ってしまった場合は、コンシーラーの色が白すぎる可能性があります。隠したいところは、クマやシミなど肌より暗くなっている部分。暗いところを周辺の肌の色に近づけたいと思うあまり、つい、明るい色のコンシーラーを選んでしまうことがあります。
暗い部分に明るい色のコンシーラーを重ねても暗さはとれず、かえってその部分だけ白浮きして目立ってしまいます。ハイライトに使用するベースメイクが明るめの色であるように、目立たせるために肌より明るい色があると考えましょう。
コンシーラーはキレイな肌を仕上げるための、いわば“最後の砦”。
自分の悩みにあったコンシーラーを持っていれば、困ったときのお助けアイテムになってくれます。コンシーラーに苦手意識がある人も、この機会にぜひ自分にしっくりくるものを見つけてもらえればと思います。
<オススメの「コンシーラー」は?>
★クマを隠すならコレ!
ジルスチュアート シークレット コントロール 08
チップと一体型の容器に入った、のびが良く薄づけしやすいテクスチャです。落ち着いたベージュピンクは白浮きしにくく、皮脂のバランスを整える効果もあり。目元などのヨレやすいところのカバーにピッタリです。
2,800円(税抜)
★ニキビ・ニキビ跡にはコレ!
シュウ ウエムラ カバー クレヨン 7YR ミディアムライト/7YR ミディアム
2色セットになった、ペンシルタイプ。暗めの色がコンシーラーとして使いやすい色で、ニキビの赤みと膨らみを目立たなくしてくれます。やわらかいのでペン先でちょんちょんすれば、色がのります。
3,000円(税抜)
<今回のまとめ>
・コンシーラーは「ファンデの上」からが基本
・悩みのタイプにあったアイテム使いを心がけて
・白っぽい色はNG!
監修:野口由佳
ヘア&メイクアップアーティスト。ROI所属。今時のトレンド感と女の子らしいかわいさを兼ね備えたメイクが得意。雑誌や広告、テレビで活動中。
※画像はイメージです
(取材・文/齋藤純子)
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※この記事は2016年09月05日に公開されたものです