原価を知ってお得に! 食べ放題で元が取りやすいメニューって!?
一定の料金で好きなだけ食べることができる制度、食べ放題・飲み放題。たくさん注文するならば単品で頼むよりもずっとお得に感じますよね。でも、食べ方しだいでは損をする可能性も否めません。できれば、払った分の元を取りたいものですよね。そこで今回は、食べ放題店で提供しているメニューの原価を調査! お得なメニューを知ってもっと食べ放題を楽しんじゃいましょう。
焼き肉編
食べ放題の定番といえば、焼き肉。お肉や野菜はもちろん、スープやデザートなどサイドメニューも充実していますよね。それでは、焼き肉の食べ放題店で提供しているメニューの原価はどれぐらいなのでしょうか?
●食べて得するメニューは!?
提供しているお肉の平均原価は1g=1円程度とのことで、かなりの量を食べなければ元が取るのが難しい計算。料金の元を取りたい! と思ったら、原価の高い部位やお肉以外の原価の高いあの食材に注目してみるといいでしょう。
★原価レベル:高
・豚トロ
・野菜(キノコ含む)
★原価レベル:中
・タン
・ミノ
・カルビ
・ロース
★原価レベル:低
・ライス
・スープ
・デザート
お肉の原価はお店によって開きがありますが、豚トロの原価は100gあたり200円ほど。定番のカルビの原価は100g70円~150円ほどとピンキリではあるものの食べ放題店では比較的安く仕入れる傾向はあるようです。
野菜は鮮度命で保存がきかない具材な上、天候などによる価格変動も激しいため原価はかなり高め。中でもキノコ類なんかは特に高いようです。一方でライスの原価はかなり安く、単価は20~30円程度。つい食べたくなってしまうスープやデザートも安い原価となっています。
すし編
ぜいたくな気分が楽しめるメニュー、おすし。ついてくるシャリが量をこなすのにネックとなります。だからこそ、元を取るには原価の高いものを選ぶことがポイントに。食べ放題のお店だけでなく、均一価格の回転ずし店でのご参考にも!
●原価の高いすしネタは?
★原価レベル:高
・ウニ
・マグロ
・イクラ
・ハマチ
・サーモン
・穴子
★原価レベル:中
・赤貝
・ヤリイカ
・つぶ貝
★原価レベル:小
・ツナマヨ
・蒸しえび
・たまご
・かっぱ巻き
・コーン
1貫の原価率を見ると、もっとも高いと言われているのはウニ(約80%)。高級食材であることに加え鮮度重視で保存がきかないのも原価が高い理由。マグロも定番なだけあって品質を重視しているお店が多いため原価も75%前後と高めのようです。人気のサーモンも原価率が高めで64%ほどとなっています。一方で、子どもが好むようなツナマヨやたまごなどの原価率は、10~30%ほどとかなり低めなようです。
ドリンク編
ドリンクの飲み放題は、居酒屋やファミレスで普及していますよね。ドリンクはアルコールからソフトドリンクまでいろいろありますが、それらの原価はどのようになっているのでしょうか?
●ドリンクの原価って?
★原価レベル:大
・生ビール
・日本酒
★原価レベル:中
・ワイン
・カクテル
・焼酎
・梅酒
・サワー
・果汁系ドリンク
★原価レベル:小
・ソフトドリンク
・ホットコーヒー
まず、もっとも原価の高いドリンクはビールで、中ジョッキ1杯につき158円~160円ほど。日本酒やワインも原価は高めです。日本酒は1合あたり150円前後。ワインは銘柄によって原価に開きが出てくるのが特徴で、安いものであれば、ワイングラス1杯100円未満で抑えられることもあるそう。カクテルは割り方にもよりますが大体コップ1杯だいたい100円前後。チューハイやサワー系は1杯あたり30円~50円程度となっています。
ソフトドリンクは、濃縮したシロップなどを水で割っているので、ドリンクバーのコップ1杯あたり20円ほどとのこと。特に炭酸飲料は原価が低く、1杯15~17円だとか。炭酸でおなかがふくらみ、食べられない……なんて、もったいない話ですね。もとを取りたいなら、1杯約30円の果汁系の飲料がおすすめ。食後に飲みたいホットコーヒーの原価はコーヒーカップ1杯25円程度とのことです。
その他の食べ放題編
その他、レストランやホテルなどでビュッフェとして楽しめる洋食や、女性に人気のスイーツの原価についてもご紹介します。
●洋食
原価レベル:大
・肉料理
・かに料理
原価レベル:小
・パスタ
・ピザ
・米料理
ビュッフェに登場する洋食で原価が高いのは、ステーキやローストビーフ、ハンバーグなどの肉料理。かにを使った料理もよく目にすることがあると思いますが、これも原価は高めです。
一方で原価が低いのは、おなかがふくれるパスタやピザ、米料理といった炭水化物を中心としたメニュー。具材が少ないほど、原価はさらに下がります。バイキングにはカレーライスやパスタを置いてあるお店が多いですが、元を取りたい場合はほどほどに抑えましょう。
●スイーツ
原価レベル:大
・フルーツ
・ソフトクリーム
・アイスクリーム
原価レベル:小
・ケーキ
鮮度重視のフルーツや、生クリームが原料で維持にも手間がかかるソフトクリームやアイスクリームは原価が高くなります。
ケーキも原価が高いイメージがありますが、実は1個あたり60円ほど。主な原料が小麦粉と砂糖であると考えると、うなずけますね。ただし、フルーツを使用したケーキは原価が高くなるようです。
まとめ
食べ放題のもとを取るために、原価の高いものを食べるのも楽しみ方のひとつですね。でも、無理をしすぎて楽しいはずの食事も苦痛になってしまうのも悲しいもの。やはり好きな食べ物を、自分のペースで楽しむのがベストかもしれませんね。
(池亀日名子/フォルサ)
※この記事は2016年07月31日に公開されたものです