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コラム デート・カップル

【妖怪女ウォッチ】File11:言い訳メイビー女子

ぱぷりこ

「自分は普通の常識人」それは認知の歪みです! 私も妖怪、あなたも妖怪、みんな妖怪。分析妖怪ぱぷりこが、恋するアラサー女子の中に潜む「妖怪女」の特徴、思考回路、進化予想、お祓い方法を解説します。楽しくウォッチして、必要ならば供養しましょう。

分析妖怪ぱぷりこが、恋するアラサー女子の中に潜む「妖怪女」の特徴、思考回路、進化予想、お祓い方法を解説します。楽しくウォッチして、必要ならば供養しましょう。今回は言い訳ばっかりして自分から動こうとしない「言い訳メイビー女子」が登場です。

■「言い訳メイビー女子」の基本スペック

●分類群

受け身目 デモダッテホドジャナイ科

●危険度

★★★☆☆

●特技

自分から相談しておいて、アドバイスを「でも」「だって」「ほどじゃない」迎撃し、行動しないこと

●生息地

大手企業総合職・難関資格を必要とする専門職に分布。高学歴。

●生息地における遭遇率

10〜20%

●特性

・彼氏は年単位でおらず、彼氏がいない状態が恒常化している
・とはいえ年齢的なプレッシャーがあり「結婚しなきゃいけない」という意識はある
・恋愛経験があまり多くなく、恋愛に対するコンプレックスがある
・結婚相談所・お見合いパーティに行くのは「恥ずかしい」「そこまでするほどじゃ」と感じている
・恋愛に必死になったり、がっついたりするのはみっともないという意識がある
・高学歴を生かした仕事についている
・これまでの人生は「恋愛より勉強・仕事」
・打ち込める仕事と趣味があり、自分の収入を自由に使える余裕がある
・仕事や趣味を共有できる友人やコミュニティがある
・大手企業などできちんと働いており、自活できているか、実家暮らしで金銭面に余裕がある
・受験・就職などきちんと「やるべきこと」をクリアしてきた優等生で、真面目である
・成果を出してきた自負があるため、「ちゃんとすれば結果は出る」と思いがち
・そのため「自分は優秀である」というプライドも高い
・レールに乗ってきたため、「予定外」「予想外」なアクシデントに弱い

■詳しい生態

言い訳メイビー女子は、自分の趣味があり、忙しく働き、男性に依存的なわけでもありません。つまり、彼女たちは彼氏はいないけど日々の生活に満足しています。真面目で優等生な人生を歩いてきており、趣味や仕事に熱心なため、20代前半までは危険マークがつくことはありません。まわりからは趣味やペースが合う友人として重宝され、大きな人間トラブルにも巻き込まれず平和に生きてきたタイプです。

しかし、そんな彼女たちに暗雲が立ち込めるのが30歳が迫ってくる20代後半期です。彼女たちは良くも悪くも社会的規範に忠実なため「結婚してないなんて“普通”じゃないし、許されない」「このまま30歳を超えたらヤバいかも。親に孫も見せなきゃ」といった外圧プレッシャーから焦り出します。今までずっと「優等生」として、学生時代・受験・就職をクリアしてきて、「自分はできる」という自己評価があるのに、恋愛・結婚に関しては「劣等生」の立場に堕ちかけている自分に気が付いて慌てふためくわけです。

彼女たちはこれまで、親・教師・上司といった「上位の人間に評価される」という形態で生きているため、その評価に対して敏感かつ従順ですが、「自分で考え、自分で決める」経験が圧倒的に不足しています。そんな彼女たちに、評価者たちはある日「結婚まだ?」という爆弾を投げ込んできます。

彼女たちは、クソリプ迎撃のために「でも、今は仕事が忙しいし」「だって、無理にするものでもないでしょ」と、「でも」「だって」を駆使して論理武装しますが、次第に周囲の友人に対しても「でも・だって弾丸」を打ち込み出します。

なぜなら、彼女たちは、前述のように社会規範や上位者の発言に従順なため、「どうにかしなければ……」「結婚しないとまずい……」という意識で周囲の友人に、「とりあえず彼氏を作らなきゃなんだけど、どうすればいい?」と相談し出すからです。

ずっとよい友人だった彼女たちの悩みに、周囲の友人は快く協力しようとします。「合コン開くよ!」「どんな人が好き? 私のまわりの人紹介するよ」「○○くん、あなたのこといいって言ってたし、デートするといいよ」と、具体的なアドバイスと積極的に彼氏を作れる場を提供しようとしますが、ここでも登場するのが「でも・だって・ほどじゃない」の言い訳オンパレードです。

彼氏が欲しい・結婚したいと相談してきにもかかわらず、具体的な案を出されると「でも今は忙しいし」「だって紹介とかは向いてないし」「自分から連絡するほどじゃないし」などと続けた挙げ句に、「うーん、やっぱり私、結婚したくないのかも……いいやー」と締めることを繰り返します。

しかし、年末年始・誕生日といった節目に、親・上司などから定期的に「どうするの?」というリマインドが飛んでくるため、ストレスが高まると「結婚しなきゃ!」と焦り、また周囲に相談しますが動きません。アドバイスをすべて「でも」「だって」で迎撃し、実際の行動には起こさないため、「相談するだけ」モンスターと化します。こうなると親身に相談に乗っていた友人たちからも「相談という名の愚痴を言ってくる面倒な人」というレッテルを張られますが、彼女たちはそれでも「相談・言い訳・動かない」を繰り返すばかり。

結局、自分の腹の底から湧き上がる「結婚したい!」という望みや願望からではなく、外圧から逃避したいだけなのでモチベーションが保てないのです。悶々と悩んではいるものの、行動を起こさないために、現実は1ミリも変わらず、生活に変化は生まれません。そんなことを繰り返すうちにあっという間に5年10年が経過し、「あの時、婚活していたら」「もっと早く動いていれば」と後悔するアラフォーにメガ進化します。

■見つけ方

親しい間柄ならば、見つけるのは簡単です。女子同士で恋愛の話になった流れで、「彼氏が欲しいんだよね」「結婚したいんだよね」という話題が出た時、こちらのコメントを「でも・だって・ほどじゃない」という3語を駆使して迎撃し、実際の行動がともなわない人であれば黒です。

親しくない間柄であれば、「忙しいから」「それほど欲しくないから」という文言でプライベートな話題をシャットアウトする人は多いので、この単語だけでは判定できません。しかし、頻繁に自分から婚活・彼氏作りを話題に出すにもかかわらず、注文が多い・自分自身は動かない・最後には「そこまでして結婚したくない」などの文言で結ぶ場合は高確率で言い訳メイビー女子であると言えるでしょう。

■妖怪化を防ぐ方法

彼女たちが生き迷う原因は3つ。

1.レールがないと動けない
2.自分の意思決定がない
3.クリア条件を与えられて「正解」を探すことに慣れすぎいる

妖怪化の原因は、「自分の頭で考えていない」という一言に集約されます。常に判断基準を外部にゆだねており、自分がどうしたいか? という自己基準が曖昧で、自分で自分の人生のハンドリングができていません。成功しているように見えるし、そう自己評価している人も多いですが、実は自分の人生を自分で生きていません。

誰かが引いたレール上を走りすぎて、何一つ自分で意思決定してこなかったツケがすべての原因です。そのため、妖怪化を防ぐには「自分が何をしたいか?」「自分がどうしたいか?」と私を主語にして物事を考える癖をつけることです。「親が」「上司が」「親戚が」という、第三者を主語に理由を語った瞬間に焼却! ゴミ箱へ投げろ! それはお前の意志ではない!

彼女たちが言い訳を繰り返し、行動しないのは、「そもそも結婚したいのか?」「なんのためにするのか?」「どんな人としたいのか?」がまったくないから。行動原理が曖昧だから、行動に移せないのは当たり前。あるのは「周囲からとやかく言われる」「親に孫の顔を見せてあげなきゃいけない」「結婚しないのは普通じゃない」といった世間的なマニュアルです。

もはや現代社会において、結婚は普通のことではないため、強い意志決定と行動が求められます。この「意思決定」と「行動」が言い訳メイビー女子にならないために非常に重要です。ですが、これらは一朝一夕では身につきません。

「苦手だから」「今のままでいいや」と不安の種を後回しにすると、大きくツケが膨らむのみで、何も解決しません。物事は「失敗込み」でトライアンドエラーを繰り返し、失敗から学ばないと上達はしません。「現実から逃げる」という選択はリスク回避という観点で安全に見えますが、後回しにすればするほどコストはリボ払いのように重くなっていきます。

言い訳を用意して行動することを避けている人間に成長はありません。何がいやで、何に不安を覚えるのか? を考え、その不安をつぶすために行動する。仕事だけではなく、人生もこのPDCAサイクルを回すことでしか前に進まないことを心に刻み、何かをするときに「でも・だって・ほどじゃない」のマイナスの言霊は焼却すること。真面目さは勤勉さでもあります。培ってきたその強みを、苦手克服のためにブチ込めば、妖怪化は防げます。

(文:ぱぷりこ イラスト:ほそえあみ/OFFICE-SANGA)

★次回は7月21日(木)逢魔時※17時に更新予定です。お楽しみに!

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