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【取材レポ】子どもの隠れた才能を引き出す、新しい積み木「KUUM(クーム)」とは

子どもの才能を伸ばしたいのは、親であれば当然の願いですよね。とはいえ子どもの適正や、隠れた才能を見つけるのは簡単ではありません。それではどうやって子育てをするのがいいのでしょうか……?

みなさんはフェリシモから発売された「KUUM」を知っていますか? なんと、遊ぶだけで子どもの隠れた才能を引き出す積み木だそうです。しかし積み木は昔からあるオモチャですよね。それと「KUUM」、いったい何が違うのでしょうか。実態をしるべく、都内で行われたワークショップに参加してきたので、イベントの様子と「KUUM」の注目ポイントをお伝えしていきます。

積み木嫌いも積み木好きに! 「KUUM」に隠された仕組み

王冠をかぶる子どもたち

王冠をかぶる子どもたち

この日訪れたワークショップには、小さなお子さんをもつ親子連れがズラリ。子ども達はみんな「つみき王国」の王様、王女さまという設定のもと、王冠を被っています。子ども達に与えられた試練は、積み木工場にある「KUUM」を使って「王国」をつくること。スタートの合図とともに一斉に積み木工場へ駆け出します。目を輝かせて「積み木」選びに夢中の子どもたち。しかし中には目移りしてしまい、なかなか選べない子もいました。

積み木工場は何度でも訪れてOK

積み木工場は何度でも訪れてOK

それもそのはず。実は「KUUM」には、ちきゅう(地球)」「うみ(海)」「やま(山)」といった全部で12のテーマが設定されており、各テーマをイメージしてデザインされたその色と形は、とってもバリエーションが豊富です。

開発担当の宇野さんによると、このバリエーションの豊かさが子どもの個性を引き出す秘密だといいます。というのも、昔からある白木の積み木には興味をもてなった子でも、12テーマ36種類からなる「KUUM」であれば、「形」に興味をもつ子、「色」に興味をもつ子、どちらのタイプの子でも、興味のフックに引っかかる確率が高いからだそうです。子どもたちの内なる制作意欲を引き出す積み木、それが「KUUM」なんですね。

「つち」「やま」「ちきゅう」と、それぞれテーマがあるKUUMは全部で12種

「つち」「やま」「ちきゅう」と、それぞれテーマがあるKUUMは全部で12種

「考える力」を伸ばす、丸形の積み木

また、「KUUM」が従来の積み木と異なるのは「色や形の豊富さ」だけではありません。「円柱」や「半円」といった「丸」を基調とした形を取り入れている点も注目です。

不安定な形でそれ以上積めない形の「丸」は「積み終わり」といって、ふつう積み木では採用されない形。それを「KUUM」ではあえて採用しています。その理由について子ども・ファミリー向け生活雑貨を担当する青木さんは、「不安定な形を取り入れることで、子ども達は考えるようになります。たとえば、どうしても立たない丸の形でも、他の積み木で支柱をつくれば立つんだということに、遊ぶうちに気付くんです。考えながら数学や図形の仕組みをカラダで学習できるんです」と話してくれました。

レゴとの違いについては、「レゴはくっつくため大体、イメージしたものが作れますよね? だけど「KUUM」は違います。子どもたちはどうすれば作りたいものを作れるのか自然に「考える」ようになります。また、実際に作るためには積み立てていくバランス力も必要ですがそれも自然と養われます。」と説明してくれました。

「考える力」を伸ばす、丸形の積み木

「考える力」を伸ばす、丸形の積み木

円を取り入れた積み木

円を取り入れた積み木

どうやったら円が安定するのか自然と考える子どもたち

どうやったら円が安定するのか自然と考える子どもたち

円を使った作品1

円を使った作品1

円を使った作品2

円を使った作品2

自然界とリンクしたカラーリングでリアルを追及

また、自然で目にするリアルな色に着目し、「KUUM」のカラーリングを考えたという宇野さん。たとえば「青色」で形容されがちな空の色は、実際には一色ではなく、「濃い青」「薄い青」といった具合にグラデーションがあります。そこで「KUUM」も、単調なカラーリングではなく、多用な色を取り入れることで、自然界とリンクした仕掛けをつくったのだとか。これにより親子で積み木をつながら「お空の色だね」といった会話が生まれ、コミュニケーションツールとしても一役かってくれるといいます。

遊び方に注目! 「KUUM」でわかる子どもの適正

ワークショップでお母さんたちに配布された「うちの子すごい! がみつかるまっぷ」は、子ども達がどのようにして「KUUM」で遊んでいるのか、「遊び方」を観察することで、子どもの隠れたクリエイティビティがわかるというもの。どんな「色」に興味を示すのか、どんな「作品」をつくるのか、作品をどう作るのか。そういった項目から、「ART(感性豊かな芸術家タイプ)」、「POEM(想像力豊かな詩人タイプ)」、「GADGET(機智に富む発明家タイプ)」、「PUZZLE(論理的な科学者タイプ)」の中から、自分の子のタイプを判断します。一緒に遊べるだけでなく、子どもの可能性も発見できる積み木なんですね。

クリエイティビティな作品たち

通常であれば20分くらいで飽きてしまう積み木ですが、「KUUM」を使った今回のワークショップではみんな1時間を越えても夢中で遊んでいました。さてそんな子ども達がつくった作品をご覧下さい。

頭は紫、手は黄色、足は緑と色を考慮して作られた作品

頭は紫、手は黄色、足は緑と色を考慮して作られた作品

王国に公園を作ったと話す女の子

王国に公園を作ったと話す女の子

色鮮やかに再現されたカブトムシ

色鮮やかに再現されたカブトムシ

まとめ

気がつくと子どもそっちのけで大人の私も夢中になってしまった「KUUM」。子どもだけでなく大人の好奇心もくすぐり、わくわくできる積み木でした。完成した子どもの作品を見るのもとっても興味深く、「子どもによってつくる作品がこうも違うのか!」といった驚きもありました。私もいつか子どもができたら、「KUUM」でどんな作品をつくるのか見てみたいです。

(取材・文 梅津千晶/マイナビウーマン編集部)

※この記事は2016年04月22日に公開されたものです

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