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しどろもどろで、ボロボロ!? 恥ずかしいスピーチでの失敗談と魅力的なスピーチのコツ

森川ほしの/OFFICE-SANGA

人前に出ると、緊張して思うように話せなくなるという人も多いのではないでしょうか? 実は筆者も、完全にそのタイプ。過去に友人の結婚式でスピーチをしたことがありますが、それはもう思い出すだけで赤面もの、ひどいありさまでした。そしてどうやら、そんな経験を持つのは筆者だけではない様子。世の働く女性たちに、スピーチでの失敗談を聞かせてもらいました。

しどろもどろで、ボロボロ

・「緊張して同じことを二回言ってしまった」(32歳/食品・飲料/事務系専門職)
・「あがりすぎて、頭の中が真っ白になり、次の言葉が出てこなかった」(27歳/金融・証券/事務系専門職)
・「しゃべろうとした瞬間に頭が真っ白になってしまい、話すことをすべて忘れてしまった」(24歳/食品・飲料/専門職)
・「早口になりすぎた」(27歳/商社・卸/技術職)

筆者も、友人の結婚式でスピーチをしたとき、まさにこんな状態に! 緊張のあまり、メモを見ながら話しているにも関わらず、どこを読んでいるのかわからなくなり……。その挙句、早口で強引に締める。もちろん、スピーチの内容は、まったく記憶にありません。

体に異変が!

・「緊張しすぎて声が震えてしまわないか心配」(32歳/情報・IT/事務系専門職)
・「赤面症なので、すぐに顔が赤くなってしまって恥ずかしい」(31歳/医療・福祉/専門職)
・「毎回おなかが痛くなる」(23歳/医療・福祉/専門職)
・「プレゼンをしたときに、緊張で声がワントーン上ってしまった」(31歳/医療・福祉/専門職)

緊張が、すぐに体に出てしまうというタイプの人もいる様子。筆者も、とにかく緊張すると汗をかいてしまうが悩みのタネです。「ヤバイ! 汗だくで恥ずかしい!」と思うと、さらに緊張感が高まり、もっと汗が出てくるという……。この悪循環をどうにかしたいです。

段取りが……

・「パワポの順番を間違えていた」(25歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「話しすぎて、時間オーバー」(22歳/機械・精密機器/事務系専門職)
・「アピールのつもりが話しすぎた」(30歳/学校・教育関連/専門職)
・「アドリブが苦手なこと。想定外の質問をされたときにどう答えたらいいかわからない」(28歳/機械・精密機器/技術職)

きちんと準備をしていても、本番では何が起きるかわかりません。予定通りにプレゼンやスピーチが進まないと、焦ってしまいますよね。聞き手に時間をとってもらっているわけですから、時間オーバーも避けたいミスのひとつです。

こんなプレゼンやスピーチでの失敗を防ぐために、何か良い方法はないのでしょうか? 話し方教室を主宰する、講師の栗原君枝先生に聞いてみました。

講師からのアドバイス

「上手下手は別にして、まずは聞き手にきちんとわかるように話すことが重要です。そのためには、ゆっくり話すことが基本。緊張すると早口になりがちなので、『ちょっと長いかな?』と思うくらいの間をとりながら話すと良いですね」(栗原先生)

また、緊張を少しでも和らげるためには、次のような方法が効果的とのこと。

「大勢に向けて話をすると思うと緊張しますが、その相手がもしも一人だったらどうですか? 少しは気持ちが落ち着くはずです。大勢の前でスピーチをするときも、誰か一人、熱心に自分の話を聞いている人を見つけてみてください。そして、その人と一対一で話しているつもりでスピーチをすると、緊張が和らぐと思います」(栗原先生)

さらに、原稿づくりの段階にも、注意すべきことがあるそうです。

「原稿やプレゼン用のメモを作成していると、どうしても『アレも言いたい、コレも言いたい』と欲張ってしまいがち。しかし、限られた時間の中でわかりやすい話をするためには、『言いたいこと』をきちんと取捨選択することが重要です。たくさんの『言いたいこと』の中から本当に必要な項目だけをピックアップして、原稿を作成すると良いでしょう」(栗原先生)

この方法で原稿を作成しておけば、時間オーバーのミスが防げるかもしれませんね。スピーチやプレゼンを控えているという人は、試してみてはいかがでしょうか?

今回紹介したように、多くの働く女性たちがスピーチやプレゼンでの失敗を経験しています。もちろん、筆者もその一人。「自分は人前で話すのが苦手だ!」と強く意識しすぎると、かえって緊張感が高まるという面もあるでしょう。まずは「みんな、失敗を経験している」と思ってリラックスしましょう。そして、失敗をおそれず、勇気を出してチャレンジあるのみです!

(森川ほしの/OFFICE-SANGA)

※『マイナビウーマン』にて2015年11月にWebアンケート。有効回答数131件(22~34歳の働く女性)

※画像は本文と関係ありません

※この記事は2016年02月13日に公開されたものです

森川ほしの/OFFICE-SANGA

大学で美学を学び、「美とは何ぞや」生涯この問いと向き合っていくことを決意。言葉、人、恋愛、社会など、さまざまものの中にある「美」を求め、フリーライターの道へ。マイナビウーマンで恋愛、マナー、話し方などに関するコラムを担当。

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