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「ドロドロに溶いたやつに牛乳注いで飲めるのはインスタントコーヒーならでは」【著名人のうちカフェ vol.2 常盤響】

松本玲子

常盤さん愛用のマグカップ

「うちカフェ」第二回目にご登場いただくのは、写真家・グラフィックデザイナーとしてご活躍の常盤響さん。

スタイリッシュな写真集やレコードジャケットを数多く発表されているだけに、自宅で使用されているカップなんかも気になります。

―早速ですが、珈琲はよく飲まれますか?

僕、喫茶店が好きなんですよね。カフェは、味はおいしいけど喫煙できないとこが多いでしょ。「喫茶」っていう字は「喫」も必要やろ、っていう。ルノアール的な店好きですよ。サラリーマンがいる店が好き。

東京だと、ちょっと評判の店だと「えっ? 並んでるの?」ってびっくりすることあるでしょ。でも、僕はいま福岡に住んでるんだけど、福岡とか札幌とかだと、席が4席しかなくて一杯350円なんて喫茶店もあって「大丈夫? やっていけるの?」とかあってね。ルノアールだと600円くらいとるから、「高! 天ぷら定食食べれるわ!!」ってのはあるけどね(笑)

いま引越を考えてるんだけど、検討してる町は田舎なんで、喫茶店やるのもいいかなって。夕方になって街中に戻っていく客がいたら「ちょっと乗っけてってよ」って車に乗せてもらって夜から市内で飲むのもいいよね。それを許してくれそうな町なんだよね福岡って。

うちは本とかレコードとかいっぱいあるんだけど、喫茶店やってそういうのも店内に置いたら見たい人が自由に見れるのもいいかなって。友だちとかにも「俺ん家遊び来てよ」って言ってるんだけど遠慮して来ない人いるからさ。喫茶店にしたらみんな気軽に来れるでしょ。

―豆にもこだわりがあるんですか?

ううん、うちで一番飲んでるのはマキシムですね。豆もらったりとかもあるけど、挽いた直後じゃなかったらマキシムのほうが上。エスプレッソ以上に濃い、お湯で溶いたドロドロのやつに牛乳注いで飲めるのはインスタントコーヒーならではですよね。

だから家ではマキシムが多いね。あとはネルドリップのおいしい珈琲と時々ネスプレッソ。

喫茶店のメニューもその3つにして、マキシムは400円でネスプレッソは800円にするとかね。マキシムに注文が入ったら「えー、マキシム、ちょっとめんどくせえな」とか言って。

―自宅で使ってるお気に入りのカップってありますか?

カップは好きでいろいろ持ってるんですけど、よく使ってるのは田代まさしさんのマーシーズのやつとたけしさん(ビートたけし)のイラストが入ったやつ。たけしさんのは結構でかくて、いっぱい淹れて飲めるとこがお気に入り。マーシーズのは普通サイズなんで気にいってるポイントはレアさだけかな(笑)

あと、テレビのノベルティで、飲み終わったらカップの底からおすぎとピーコが出てくるやつとか、ヴィンテージのファーストフード店のやつとか、猫娘のやつとかもあるね。

昔からそういうの好きだったんだけど、今ってヤフオクとかで結構出てるじゃないですか。探し出したらいっぱいある。でもそれじゃダメだよね。名古屋の大須観音前を通ったらたまたながらくた市やってて50円で買うとか。そういうのがいいんですよ。狙って買うとキリがなくて、買うこと自体がネタみたいになっちゃうからね。

(松本玲子)

※この記事は2015年05月09日に公開されたものです

松本玲子

各種雑誌、書籍、web媒体で編集者・ライターとして活動する傍ら、TVCMナレーションやCMソング歌唱、音楽制作なども手掛けている。また、プログレッシブ・ロックバンドswaragaのボーカルとしても活動中。

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