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金曜の夜に気持ちがふっと軽くなる!? コメディタッチのドラマ『不便な便利屋』

北海道こんにちは。テレビレビュアーの光里です。

数年前から録画したものを週1以上見るほどハマっている『水曜どうでしょう』で、大泉洋さんと一緒に番組へ出演していたのが鈴井貴之さん。もともと舞台演出や映画監督の経験がある方なのですが、そんな鈴井さんが「ドラマの脚本・監督をする!」という情報を得て、2月ごろからワクワクしていたのが今回紹介する『不便な便利屋』です。4/10からスタートした金曜深夜に放送中の番組ですが、1話目を見たところ真冬の北海道を舞台にクスっと笑えるシーンが盛りだくさんなドラマでした。

●北海道の幻想的な景色とはギャップのあるコメディが魅力!

往年の名作である、北と言えば……のあのドラマに憧れて、「富良野に行けば脚本づくりの突破口になるはず!」と北海道にやってきた駆け出しの脚本家・竹山純(岡田将生)が主人公。純が乗っていたバスが途中、猛吹雪に見まわれ、宿を探そうと見知らぬ田舎町に降り立ったことからはじまるコメディです。ドラマは真冬の北海道らしく基本的に雪景色ばかり。その幻想的なシーンとはギャップのあるコミカルなシーン(たとえば、「除雪機から雪が噴射されるのを知らずに、雪まみれになる純」とか、「酔って翌朝雪の中に埋もれていた純」など)が多いので、より笑える作品になっています。

●“あの”名作のオマージュが散りばめられているのも見どころ!?

“あの”作品をオマージュしてか、主人公の名前も「純」。そして本家の「純」くんのように、ひとりごとのようなナレーションが入ります。オープニングの映像もどことなく、“あの”ドラマのオープニングのように見えなくもないような……。ほかにも居酒屋の店名が『幸せの黄色いネッカチーフ』になっていたり、ほかの名作を彷彿とさせるものも。もしかしたら、これからそんなオマージュシーンもぽつぽつ出てくる!? なんてところも期待してしまいます。

●メインキャラクターが個性的!

純が寝泊まりすることになる便利屋の代表が松井(鈴木浩介)で、その店内を仮住まいにしているのが梅本(遠藤憲一)。純が彼らと出会ったのは、宿を探しているときにふらっと立ち寄った居酒屋で、梅本の生き別れた息子と勘ちがいされたことがきっかけ。松井は東京で映画を作っていたのにわざわざこの不便な町に出戻って便利屋をはじめたという変わり者。梅本はバツ3で、なぜこの田舎町に来たのかは不明という謎の人物。そして、純はみんなが梅本の息子と勘ちがいしたまま行われた宴会で飲み過ぎ、そのせいでダウンジャケットを紛失。それをこの町の住人がグルになって自分をハメていると思い込むという妄想家……。そんな個性的なメインキャラクターが今後どんな関係を築いていくのかが気になるところ!

物語は、1話の終盤で純のダウンジャケットが見つかり、ようやく富良野に行けると思いきや、今度はリュックを失くし、またまた立ち往生……というところで終了。いつまでこの町から抜け出せないのかも見もの(!?)かも。また、大泉洋さんや小日向文世さん、鈴木福くん、内山理名さんなど豪華ゲスト俳優陣も出演予定だそうで、その点も楽しみなドラマ。しかも見ていると、キレイな雪景色と笑いあるストーリーのおかげで、仕事の疲れがふわっと軽くなるような……。気になった人はぜひチェックを!! ちなみに個人的に、田中要次さんがまたマスター役をやっているところがグッときました。「あるよ」ってセリフ、出てこないかな?

<プロフィール>
光里(ひかり)/テレビレビュアー。といいつつ、ドラマ、バラエティ番組以外に映画もウォッチングし、新旧問わずおもしろい作品を探し続けているライター。幼稚園児ながら、『にこにこぷん』よりも『夕やけニャンニャン』のほうが好きだった過去を持つ、アラサー女子。

※この記事は2015年05月01日に公開されたものです

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