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妊娠中の労働時間が「9時間以上」の人は早産・流産のリスク高い!? 早産した人は4人に1人、流産は5人に1人に

妊娠中、1日の労働時間はどのくらいの場合が多かったですか?

連合(日本労働組合総連合会)は、働きながら妊娠をした経験がある20歳~49歳の女性を対象に「働く女性の妊娠に関する調査」を実施した。調査は2015年1月26日~2月2日にかけて実施し、1,000名の有効サンプルを集めた。

妊娠中、1日の労働時間はどのくらいの場合が多かったか聞いたところ、最も多い回答は「約8時間」だった。中には「9時間以上」と回答した人も16.6%見られた。9時間以上働くことが多かったと回答したのは、正社員・正職員が多く、26.2%と4人に1人以上の割合となっている。

妊娠時に早産・流産してしまった人を労働時間別で見ると、出産まで問題なく順調だった人と比べ、1日の労働時間が「9時間以上」と回答した人の割合がやや高かった。出産まで問題なく順調だった人の13.3%に対し、早産になった人は24.6%、流産してしまった人は20.0%だった。

職場の上司など、会社側にいつごろ妊娠の報告をしましたか?

職場の上司など、会社側にいつごろ妊娠の報告をしたか聞いたところ、「妊娠8週」が最も多く14.2%、次いで、「妊娠12週」10.8%、「妊娠13~16週」10.5%が続いた。また、6.8%が「最後まで報告しなかった」と回答している。

会社側に妊娠報告をした際に、ためらいを感じた理由については「職場に繁忙感があり同僚などに迷惑をかけると思ったから」(45.0%)と「職場に言いにくい雰囲気があったから」(41.9%)が多かった。「安定期に入るまで待つべきだと思ったから」(32.5%)、「契約を更新してもらえない、または仕事を辞めるようすすめられると思ったから」(20.6%)という回答も多い。

妊娠時に、職場で、妊娠・出産やそれに伴う体調不良をきっかけにした不利益な取り扱いや嫌がらせを受けたことがありますか?

妊娠時に、職場で、妊娠・出産やそれに伴う体調不良をきっかけにした不利益な取り扱いや嫌がらせを受けたか聞くと79.1%が「受けなかった」と回答した。しかし、「口頭などで嫌がらせを受けた」(9.8%)や「解雇、契約更新をしないなどの対応をされた」(7.8%)は1割近く挙げられている。

(エボル)

※この記事は2015年02月23日に公開されたものです

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