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身近な食品だから考えたい。「ちょっとこだわる」卵の選び方。

岡宏美/CaSy

食事をするカップル食事をするカップルこんにちは!上級食育指導士の岡宏美です。

「完全食品」と呼ばれるほど栄養価が高く、なおかつ安価で手に入りやすい卵は主婦の強い味方!
皆さんのお宅の冷蔵庫にも必ず常備されているのではないでしょうか。

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ところでそんな卵。どのようにして選んでいますか?
最近は様々な種類の卵が出回っており、選び方も人それぞれだと思います。
そこで今回は卵を選ぶときのチェックポイントを解説します!

飼育方法について

現在は密閉された鶏舎の中に、数羽の鶏が入ったケージが積み重ねられている養鶏場が一般的です。

この飼育方法のメリットは、自動化された室内で効率よく大量生産が可能なこと、室内飼育のため外部環境の影響を受けず、鶏が病気になりにくい、衛生的、といった面が挙げられます。

しかし、それはあくまでもきちんとした管理ができていればのメリットです。

たまに「密飼い」という言葉を耳にしますが、ケージにぎゅうぎゅうに押し込んで飼育すれば、鶏が病気になりやすくなりますし、不衛生にもつながります。

ケージ飼い以外の飼育方法として「放し飼い」「平飼い」があります。

「放し飼い」は屋外で運動をさせながら育てる方法で、「平飼い」は自然光と風が入ってくるタイプの屋根つきの鶏舎で飼う方法です。とはいえ生産者の中には平飼いなのに放し飼いと謳って販売する、といったケースもあり、定義はやや曖昧なようです。また、自然に近い形になればなるほど、外部環境により鶏が病気になる可能性も高くなるため、きちんとした管理が必要になってきます。

飼育方法に関してきちんとした明記があり、写真なども掲載されていると安心感がありますね。

飼料について

一般的な鶏の飼料は、主にトウモロコシや大豆カスです。このトウモロコシはほとんどが輸入に頼っており、防カビ剤などのポストハーベストの問題があります。また、遺伝子組み換えのトウモロコシが使用されている可能性も否定できません。

中には国産の飼料しか使っていないものや、遺伝子組み換えの飼料を使わないものもありますので、是非探してみてください。

また、日本では採卵期の鶏に抗生物質を使用してはいけない規則がありますが、採卵期の直前まで抗生物質を使用しても「抗生物質を使用していない」と表記することができます。

卵に残留した抗生物質は人間の体内に蓄積されますので、飼育過程で一切使用していないものを選びたいですね。

色について

最近は黄身の色がオレンジ色のような濃いものなど多数ありますが、黄身の色は飼料によって自在に変えることができます。パプリカやカボチャを与えると色は濃くなります。また、コストダウンのために合成着色料や添加物を混ぜて黄身の色を濃くしているものもありますので注意が必要です。

黄身の色で栄養価や味は大きく変わりません。また、殻の色は鶏の品種によるもので、中身に違いはありません。

無洗卵について

一般的な卵は出荷前に洗浄されていますが、一部洗浄を行っていない無洗卵も流通しています。無洗卵は卵の表面にあるクチクラ層や酵素の働きで、雑菌が殻の中に入らないように保護されています。そのため食中毒などの予防には無洗卵のほうが安全であるといえます。
卵は洗わず、乾いた清潔なふきんなどで拭いて使用しましょう。

まとめ

卵をスーパーマーケットで買うにせよ、お取り寄せするにせよ、実に様々な判断基準があります。気になるポイントだけでもチェックして選んでみてはいかがでしょうか。

(岡宏美/CaSy家事代行)

※この記事は2015年02月13日に公開されたものです

岡宏美/CaSy

1983年埼玉県出身。NPO法人日本食育協会認定 上級食育指導士。NPO法人食育の会おむすびころりん正会員。結婚を機に会社を辞め、幼少期より関心のあった食育をライフワークとして取り組み始める。現在は、手作りソーセージの会や常備菜作りの会、まごわやさしいお料理会などを開催し、食育の普及に努めている。家事代行CaSyなどで記事執筆中。

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