中小企業の人事評価に対する満足度はわずか2%！

更新: 2016.03.11

人事評価に満足しているか/満足していると思うか

人事評価システム・運営支援を専門とするあしたのチームでは、中小企業を対象とした人事評価に関するインターネット調査を2014年10月～11月に行い、現状の自社の人事や人事評価に関しての不満や改善点などを聞いた。

調査対象は、従業員数300名以下の中小企業で、人事採用・人事評価に携わる会社経営者・役員もしくは人事担当者400人、人事評価をされる立場である従業員400人、さらに人事評価を実際に行う評価者400人。

現在勤めている会社の人事評価に満足しているか聞いたところ、満足していないと答えた従業員は71.6%に達した。一方、その人事評価を導入する立場にある経営者・人事担当者に、現在の制度を従業員が満足していると思うか聞いたところ、全体で54.8%と半数以上が満足していると思うと回答し、従業員と経営者での認識の違いが明らかになった。

評価する立場でも悩む姿が見られ、経営者は半数以上の58.2%、人事担当者は71.1%、マネージャーなどの評価者は74.8%と、立場が従業員に近づくにつれ悩みが多くなる傾向が見られた。

現在の人事評価制度について見直す必要はあるか聞いたところ、経営者は51.0%、人事担当者は70.1%、評価者では77.5%と、人事評価に携わる半数以上が「必要がある」と回答した。

人事評価に悩むことがあると答えた経営者・人事担当者の49.8%は、具体的な悩みとして「評価と報酬との関連性が持てていない」ことを挙げた。従業員の人事評価に関する満足できない理由でも「評価と報酬との関連性が持てていない為」が37.4%で1位となり、課題が浮かび上がった。