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道路の案内標識に書かれている地名はどこを指しているの?―「市役所や町村役場」ただし東京だけは「日本橋」

車を運転しているとき、ドライバーを導いてくれる心強い存在といえば、青い看板です。どちらの方向にどれくらい向かうとどのエリアがあるのか、端的に示してくれています。この情報を頼りに「あぁ、あと○分くらいかな」と、予想を立てた経験がある方も多いのでは?でもこの看板に記載されている距離って、いったいどこまでの距離なの? 調べてみました。

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○○町と言われても!?

案内標識でよく見るのが、矢印と共に距離、そしてエリアの名前が書かれているタイプです。エリアの名前は県名や市町村名の他、区の名前なんてケースもありますよね。しかし実際には、そのエリアにもある程度の面積があるわけで……。

端と端では、数キロから数十キロの差が出てしまうこともあるでしょう。こんな場合、いったいどこを基準にして距離を求めているのでしょうか。

実は案内標識における距離表示の方法は、「案内標識の表示地名に関する基準(案)について」で定められています。案内している場所を「目標地」と言いますが、この目標地の中心地点は「市役所や町村役場」です。目標値に存在する役場まで、道路に沿って向かった場合の距離を示していることになります。

また、市役所や町村役場にも様々な出入り口がある場合も。基本は「正面玄関」を基準として、距離が計測されているのです。

役場が中心地から離れている!?

市役所や町村役場は、非常に分かりやすい目印です。しかし中には、市街地からかなり離れた場所に、こうした役場が置かれているケースもあるでしょう。こんなときには、案内標識を見る人との間に、意識の差が生まれてしまいます。

こうしたトラブルを避けるために、もし役場が目印にならない場合には、そのエリアを代表する施設、駅や繁華街などが、中心地点として考えられます。

東京だけは「日本橋」

目標地の中心地点は、原則として上のように決められますが、東京だけは例外です。「東京まで○キロ」という標識に書かれている「東京」とは、実は「日本橋」を指しています。これは江戸時代から、主要な道路の起点が日本橋にあったためだと言われています。

この伝統が今も受け継がれており、日本橋が中心地点と考えられているのですね。

こんな豆知識を頭に入れておくと、中心地点と目標地点の差から、かなり精密な目的地到着予定時刻も割り出せるのではないでしょうか。車を運転する際には、ぜひ注目してみてください。

※この記事は2014年12月13日に公開されたものです

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