お取引先から、同僚まで。経費をかけず人を振り向かせる方法－ポストイットを使う

例えば、お取引先に資料を送る時、経費をかけずに返事がもらえる効果的な方法はなんでしょうか？

【ポストイットが“お守り”に!?　働く女子の心の支え】

または、職場で忙しい上司や同僚に何かして欲しいとき、どうしたら振り向いてもらえるでしょうか？

その方法は、こちらです。

1　ポストイットを取り出して
2　短い手書きメッセージを書き
3　資料やデスクに貼り付ける

文書や口頭で伝えるだけでなく、メッセージ付きのポストイットを貼るだけで、あなたの希望が通る確率がぐーんとアップします。

サム・ヒューストン州立大学のランディー・ガーナー教授は、付箋のパワーを示す実験結果をJournal of Consumer Psychologyに発表しています。

実験では、アンケートに答えて欲しいという依頼を被験者に送りました。それぞれの封筒には、印刷されたカバーレターと、アンケート用紙が入っています。
ただし、投函する前に、資料の数を三等分し、次のようにしました。

グループ1：ポストイットで手書きのメッセージを貼る
グループ2：カバーレターにグループ1と同じようなメッセージを手書きする
グループ3：カバーレターを入れるだけで何もしない

その後、それぞれのグループのアンケート回収率を比べると、グループ1が78％、グループ2が48％、グループ3が36％という結果となりました。
なぜでしょうか？
ガーナー教授は「手書きのポストイットによって、メッセージを個人的な要求として伝えることができ、もらった相手に要求に応えたいと思わせる。」と実験結果に記しています。

さらに、ポストイットのメッセージを受け取った被験者は、他のグループよりも丁寧にアンケートに回答したというデータもあります。

もちろん、何千通も投函するニュースレターにポストイットで手書きメッセージをつけるわけにはいきません。
でも、こんなに簡単な方法で、コミュニケーションの効果が上がるということを知っておいて損はないでしょう。

The Cheapest, Easiest Way to Influence People
http://www.inc.com/alison-davis/the-cheapest-easiest-way-to-influence-people.html

※この記事は2014年12月06日に公開されたものです