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スープと麺のバランスのよさを堪能できる人気ラーメン店『中華蕎麦 蘭鋳』

穂先メンマ、海苔、薬味ねぎに低温調理のチャーシューでシンプルに構成された「中華そば」700円

●独学で編み出したハイレベルな煮干しダシ

丸ノ内線「方南町駅」から徒歩8分。環七通り沿いのアクセスのいい立地ではないものの、煮干しを前面にフューチャーしたシンプルな中華そばで2010年7月のオープン以来、口コミサイトでも高い評価を付ける人気店。

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店主の宮中大輔さんは、飲食業での経験はなし。共同経営者である幼なじみとラーメン好きが高じて、以前から2人で自宅でさまざまなラーメンづくりにチャレンジ。「飽きず、長く食べ続けられるラーメンのコンセプトが決まった」ということで店をオープンしたという。

スープは、澄んだ豚骨スープをベースに大量の煮干しを炊いた魚介系の和風醤油味。脂分は控えめで塩加減もギリギリに抑えた味付けで、素材が本来もつ味わいで勝負する。

「煮干しのダシは時間が経つと酸味やエグ味が出るので、その日のうちに使い切ります。常に新鮮なスープを提供するのがこだわり」(宮中店主)

ひと口目から鼻に抜けるほど鮮烈な煮干しの香り。キレがありながらも、決して過剰な主張はなく穏やかに後引きするスープは、バランスを極めた味付けと日々の仕込みと管理によって実現されている。

●低温調理+スモークで食べ応え満点のチャーシュー

そんな、コクとキレ、後味のよさが光るスープに合わせられるのが、サックリと歯切れよくしなやかな食感のストレート細麺。小麦の密度もしっかりと締まった食感でスープとの絡みも上々。

スープと麺のバランスを乱さぬよう、トッピングの具も絞り込んであるのが特徴で、チャーシュー、穂先メンマ、海苔、薬味ねぎのほかは、追加で味付玉子を用意するだけというシンプルさ。しかし、圧巻なのが低温調理で仕上げられた大判かつ肉厚なチャーシュー。

ギリギリの火入れで肩ロースの豚肉のうま味を閉じこめたチャーシューは、しっとりと柔らかな食感で、ほどよく香るスモークの仕上げもアクセントになってシンプルな中華そばの中で一段と存在感を増している。

スープと麺のハイレベルなマッチングと、際立つチャーシューのうまさ。週末には、わざわざ遠方から足を伸ばして、訪れるファンも多いというのも納得の一杯だ。

【店舗データ】
店名:中華蕎麦 蘭鋳
所在地:東京都杉並区堀ノ内2-13-13
営業時間:12:00~14:00、18:00~21:00(土12:00~15:00)材料がなくなり次第終了
定休日:日・祝
HP:なし
メニューはすべて税込価格

【その他メニュー名 価格】
・味玉そば800円

※この記事は2014年12月04日に公開されたものです

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