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黒柳徹子伝説!―がっちりガードされているチャップリンと面会できた理由

1986年から放送されている『日立 世界ふしぎ発見!』は、誰もが一度は観たことがあるご長寿番組です。

【着物でクリスマス!誰かのためじゃなく自分のためのおめかしを楽しみたい】

この番組内でもひときわ異彩を放っているのが、回答者のひとり・黒柳徹子さん。

毎回、ユニークな見解で視聴者の目をくぎ付けにしている徹子さんですが、実は同番組では必ず着物を着用しているってご存知でしたか?

ユニセフ親善大使として海外を訪れるときも着物を持参

以前、ある雑誌インタビューでこのことについて尋ねられた際、徹子さんは、「クイズに正解できなかったら頭がよくないと思われそうだから、私じゃないフリをしたくて着物を着ることにしたの」と答えていらっしゃいますが、その発想もユニークそのもの。

しかも、着物をまとったことによって、より徹子さんらしさが強く表れているのは言うまでもありません。

なんせ、芸術を愛し、女優や文筆家としても活動するばかりか、『徹子の部屋』を訪れるどんな文化人からもとびきりの話を引き出すことができるほど、日本文化に関する知識も豊富に有しています。

また、ユニセフ親善大使として海外の国を訪問する際は、「Tシャツに、肩パットをいれた着物を羽織って、細い帯を締める」という独自のスタイルで現地の人々に挨拶することもあるのだとか。

着物を着ているだけで周囲からちやほやされたことも!

そんな独自路線を貫く徹子さんは38歳のころ、本格的に演劇を学ぶ目的で、ニューヨークに1年間留学していました。

その間、お出掛けのたびに振袖をまとってニューヨークの街を闊歩していたところ、周囲からたいそう可愛がられたのだといいます。また、今ではお馴染みのたまねぎ頭が誕生したのもこの頃。日本とアメリカで活躍していたヘアスタイリスト・須賀勇介さんの考案だったそうなのですが、「たまねぎ頭ってお着物とも相性がいいのよ」と徹子さんもご満悦です。

確かに、ニューヨークの街をたまねぎ頭+着物のチャーミングな女性が一人で歩いていることを想像すると、現地の人々に愛されたのにも納得ですよね。

着物だからこそ実現した大物との対面

さて、徹子さんがニューヨークに渡ったのは1971年のことですが、翌1972年は、チャップリンがアカデミー名誉賞受賞のため、20年ぶりにアメリカを訪れた年でした。チャップリンは、63歳だった1952年に法務長官から国外追放命令を受け、スイスに移住していたのです。

そこでNHKは、すぐさまニューヨーク在住の徹子さんに連絡を取り、20年ぶりに公の場に姿を現すチャップリンの様子を日本へ伝えてほしいと依頼。お役目を果たすべく、いつものように着物着用で会場へと向かった徹子さん。

しかし、いざチャップリンを発見したものの、目の前にはがっちりと手をつないだガードマンたちの姿が。

しかし徹子さんはそんなものにはお構いなしに、「もしもし、私、チャップリンにお会いして日本のみなさんに感想を伝えたいんですけど」と直談判したところ、美しい着物を纏っていたため、“彼女は特別な人に違いない!”と思ったガードマンがすんなり道を通してくれたんだそうです。

もちろん、徹子さんは無事に大役を果たし、チャップリンから「日本のみなさんにぜひともよろしく伝えてくれ」とのメッセージを仰せつかることになるのですが、このエピソードから、海外の人にとっても着物は特別な存在であることが分かります。

今後グローバルに活躍したい人、国際結婚を目指している人は、憧れの仕事先や気になる人へのアピールのためにも、着物を上手に着こなすスキルを身につけてみるといいかもしれません。

着付けを仕事にできるほどの腕前になれるスクールの無料セミナーもあるので、思い立ったが今、参加してみるのもおすすめですよ♪

(観月陸)

※この記事は2014年11月27日に公開されたものです

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