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脳の秘めた力を引き出して、行動力をアップさせる方法―ワーキングメモリを鍛える

最近もの忘れが気になるということはありませんか? 何しにキッチンに来たのか忘れた、綿棒がないから買わなきゃと思っているのに、いざ買いに行くと綿棒だけ買いそびれる……。これらはワーキングメモリを鍛えることで減らすことができます。

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ワーキングメモリとは

脳にあるワーキングメモリと呼ばれる領域は、1秒に満たない時間から数秒程度の間、情報を一時的に保存し、処理するために使われています。例えば目で見た電話番号を瞬時に記憶し、ダイヤルするまでの間だけ保持するような場面で活発に使われます。

ワーキングメモリは人間の脳の認知処理の基本機能で、会話の流れを把握したり、深い思考、注意散漫にならないようコントロールする、指示を守るといった日常的な場面で自然に使っています。

ワーキングメモリの鍛え方

人間が瞬時に覚えられる数字は5個から9個程度だと言われています。しかしワーキングメモリを鍛えると、20個程度まで覚えられるようになります。鍛え方の例をいくつか挙げておきます。

1.看板を見たら瞬時に記憶し、見ないで頭の中に描いてみる。

2.料理のレシピを暗記して作る。

3.歌詞を覚えていない歌をカラオケで歌い、歌詞から目を逸らしながら歌う。

4.包丁を使って千切りをする。手元に集中すると、脳が活性化します。

ちなみに英単語を覚えたり人の名前を覚えることは、長期記憶に関連する部分を鍛えるにとどまり、ワーキングメモリの鍛錬にはつながりません。

ワーキングメモリを鍛えると創造力が上がる

ワーキングメモリを鍛えると、もの忘れが減っていきます。またワーキングメモリ領域が広がることで、深い思考ができるようになり、以前よりも創造力豊かな発想ができるようになります。会話のキャッチボールもスムーズになり、前は気付かなかった視点で物事を眺めることができるようになります。

企画や営業、それ以外の職種でも発想力が求められる場面で活躍し、行動力が上がることが期待できます。

ワーキングメモリを鍛えることは、もちろん認知症予防に効果的ですが、それ以上に発想力が豊かになる効果が期待できます。世間の流行り廃りに惑わされず、日常の中でワーキングメモリを鍛えてみましょう。

※この記事は2014年11月23日に公開されたものです

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