やんちゃ、半ドン、大トリ……「何気なく使っている」アノ日本語の語源とは
普段何気なく使っている日本語の中には、面白い語源を持つものも珍しくはありません。知らなくても何の問題もありませんが、知っていれば少しだけ優越感に浸れること、間違いなし! 言葉に隠れた語源に迫ってみましょう。
「やんちゃ」
「やんちゃ」とは主に子どもに対して使う言葉で、大人の言うことを聞かず、いたずらやわがままし放題に振る舞う様子を言います。この言葉の語源は諸説ありますが、「嫌じゃ」がなまって「やんちゃ」になったと言われています。このほか「松ヤニ」に代表される「ヤニ茶」がなまったという説もあります。ヤニとは、ねばねばしていて非常に扱いづらい性質を持っています。こちらも、扱いづらい子供の様子を上手く表していると言えるでしょう。
「トリを務める」
様々なイベントで、最後を締めくくる演者のことを「トリ」と言います。例えば年末おなじみの紅白歌合戦では、誰がトリを務めるのかで、毎年話題になったりもしますよね。
実はこの言葉は、もともと寄席の用語として使われていたものです。この世界では、最後に出る「真打ち」が全てのギャラを受け取り、そしてそれを別の出演者たちに分けるという風習がありました。このことから「演目の最後を『取る』人」、そして「ギャラを受け『取る』人」という意味で、「トリ」と呼ばれるようになったそう。現在では、ギャラの受け取りに関わることはありませんが、昔から大切な役割を担っていた人なのだと、実感できますね。
「半ドン」
週休2日が浸透した今、聞く機会もめっきり減っているのが「半ドン」という言葉です。半ドンの「半」はずばり「半分」の「半」。ここまではなんとなく想像できるのですが……。問題は「ドン」。実はこれは、オランダ語に由来した言葉です。オランダでは「日曜日」や「休日」を「ゾンターク」と言います。この「ゾン」がなまって「ドン」に変化したのだと言われています。つまり、半ドンとは「半分だけ休日」という意味です。
言葉には必ず何かの意味が込められているものです。語源を知って使えば、会話にグッと深みが出ること間違いなし!?
※画像と本文は関係ありません
(ファナティック)
※この記事は2014年10月01日に公開されたものです