ドキッ!間違いだらけの女子力 第2回「女子力とはアサイーボウルである」
「女子力ってなんだろう?」
生けとし生けるすべての女性たちにとって、女性らしさとは永遠のテーマであり、また、人生の課題でもある。このコーナーは、そんな「女性らしさ=女子力」を、独自の観点で切り開き、明日の女性たちを生まれ変わらせるコラムである!
アサイーボウルだ。
突然だが、女子力向上のためにところ構わず常にアンテナを張っている私は、気付いてしまった。そうだ。アサイーボウルだ。女子力を高めるには、アサイーボウルを食べればいいのだ。
アサイーボウルとは、栄養豊富な「アサイー」と呼ばれる南国の果物のペーストを盛りつけ、その上にイチゴやバナナ、グラノーラをのせたハワイ風の食べ物である。数年前からその「奇蹟の果物」と称されるほどのアサイーの栄養価の高さに注目が集まり、美容に気を使う女性たちが朝食に取りいれるなど、爆発的なブームを見せた。
いっぽうで流行に疎い私は、今更、というタイミングでアサイーボウルに注目していた。それは、たまたま手に取ったファッション誌の見出しに書いてあった「カラダの中からキレイになる」というキャッチコピーに強く引かれたからだった。
そうか、女子力の高い女性は、カラダの中からキレイなんだ……。そう確信した私は、さっそく隣町の高級スーパーに駆け込んだ。(私の住む街には売っていなかった。)
しかし、アサイーペーストは想像よりも値が張る物だった。4袋パックで800円弱。なんと、アサイーボウル1回分200円もするのだ。これに果物、グラノーラ、ヨーグルトなどを加えると、1度の買い物で1,000円以上使ってしまう。
主食でもないのになんたる出費であろうか。……いやしかし、中からキレイな女子力高め女子になるためには、アサイーボウルを食べないわけにはいかない。いかないのだ。ここは買うのだ。買わねばならぬのだ。
正直に言おう。ケチってしまった。出費を最小限に抑えようと、アサイーペーストとヨーグルトとイチゴ(見切り品)だけを買って作ったのだ。おかげでこのザマである。なんたることか。こんな惨めなアサイーボウルがあるだろうか。
世界で1番かわいそうなアサイーボウルに作ってしまった。栄養たっぷりのアサイーに申し訳ないことをした気持ちになった。案の定、ケチられたアサイーボウルは「これでいいのかな……?」といった味わいでなにかもの足りなく、わびしさを舌に残していっただけだった。
まただ。私が間違いだった。女子力というのは、無理をして、見えを張ってまで流行に乗ることではないのだ。
なんだろう。女子力って難しい。まだまだ私の女子力探しの旅は、続きそうである。
つづく
著者プロフィール
やっぱりぱんつ
日本で最もスネ毛の処理が甘いカリスマ主婦ブロガーです。
煮汁は捨てずに搾乳機を通し屯田兵と一緒によくもみ洗いしてから最寄りの荒川河川敷に流してます。
▼個人ブログ:やっぱんつ.com(http://yappantu.com)
※この記事は2014年09月23日に公開されたものです