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「せっぱ詰まる=刀が詰まって抜けない」!? 意外と知らない日本語の語源3つ

普段何気なく使っている日本語には、それぞれに「語源」が隠されています。その雑学が、ひょっとしたら「会話が続かないピンチ」を救ってくれる日がいつか来るかも……!?

どさ回り

「どさ回り」とは、芸能人や旅芸人の一座などが、地方で興行をして回ることを指します。

この「どさ」とは実は「佐渡」のこと。江戸時代、賭博で役人に捕縛されると、佐渡へ島流しにされたそうです。このため役人が賭場に踏み込み、罪人を捕まえようとすることを「どさ」と言いました。ちなみに佐渡へ島流しにされた罪人たちは、そこで金山採掘の仕事をさせられたと言われています。簡単に帰ってくることができない点で、当時の旅芸人の地方巡業と一致したため、「どさ回り」という言葉ができたと言われています。

せっぱ詰まる

仕事や恋愛でピンチに陥ったとき、「せっぱ詰まって」つい嘘をついてしまった経験はありませんか? どうにもならない状況の中で追い詰められ、困窮するさまを「せっぱ詰まる」と表現します。「せっぱ」を漢字に変換すると「切羽」となり、刀の鍔と鞘が接するところにある、楕円形の金具を指します。日本刀には欠かせないパーツなのですが、これが詰まると刀が抜けなくなってしまうのです。敵を目前にして、刀が抜けない……! だからといって逃げるわけにもいきません。これがズバリ「せっぱ詰まる」の語源です。この状況を想像してみると、自分の「切羽つまった状況」は、まだまだ生ぬるいのかも……!? 落ち着いて対応策を検討することで、現状打破できそうです。

ほぞをかむ

古くからあることわざに「ほぞをかむ」という言葉があります。「ほぞ」とは自分の「おへそ」のこと。どう頑張ってみても、自分のおへそをかむことは不可能です。だからこそ「不可能なことが起きてから後悔しないようにしよう!」という教えの気持ちから、この言葉ができたのだと言われています。不可能なことは、最初から不可能だったわけではなく、自分の行動の結果としてどうにもならなくなったことも多いもの……。「ほぞをかむ思い」をしたくないのなら、日々全力で取り組む必要があるのかもしれません。

合コンや仕事で、「会話のネタがない!」なんてピンチに陥ってしまったとき、ぜひ今回の語源ネタを繰り出してみて。しばらくの間は、場を持たせることができる……はず!

(ファナティック)

※この記事は2014年09月07日に公開されたものです

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