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【女の嘆き】男性の前でコロッと態度が変わる友人にモヤモヤ→「女はみんな、女優の素質があるもの」

三吉野愛子

「あの子っていいなぁ! 私なんて……」「今、私ってどう見えてるんだろう」など、他人と比較して自己評価が下がったり、同性・異性の目に自分がどう映っているかを気にしすぎたりすること、ありますよね。心理コーディネーター・三吉野愛子が、そんな複雑な女ゴコロを解説し、嘆きの処方箋を出します。自分らしく輝いて生きるヒントをチェックして!

女性だけの場では毒舌なのに、ひとりでも男性が混ざっている場では、ワントーン高い声で素敵な女性を演じる友人。そのみごとな女優っぷりに、かるく人間不信になりそう……。こんなふうに思う私は、もしかして女として損をしているタイプ!?

自分を素敵に演出できるというのは、ある種の才能です。でも、芸能人やカリスマ○○と呼ばれる人なら別だけど、友人や同僚が器用にそれをやってのける姿を見ると、嫉妬や焦りを感じてモヤモヤしてしまう人が多いのでは?

<女の嘆きへの処方箋>
●その1 女はみんな、女優の素質がある
そもそも、異性に関心を持ってほしいと思うのは、未婚男女(既婚男女にもありますが……)においては自然な欲求のはず。その欲求に忠実に生きているのが、『ザ・女優』な女性たち。

一般的に、女性的な脳の傾向の持ち主は、ちょっとした言葉や態度から相手の気持ちを読み取ることが得意。つまり、自分の言動が相手にどんな影響を与えるかを熟知しているとも言えます。そんな、『ザ・女優』な女性が、心から幸せかどうかというのはまた別の話ですが、そのセルフマネジメントの手法には学ぶところがあるかも。とはいえ、虚言に近い言動で振りまわされてしまうような場合は、相手との距離を保ったほうがいい場合も。

●その2 適度な演技は人間関係を円滑にする
相手によって態度を変えるというのは、なんとなく腹黒いイメージがつきまとうものですが、ユング心理学では、社会的な役割のことをペルソナ(仮面)と呼んで大切にあつかいます。人は、仕事モードのときとプライベートモードのとき、また、社外の人と接するときと社内の人と接するときでは、その場の役割に応じて自然と態度を変えようとします。それは、その場にふさわしい振る舞いをすることで、お互いの立場をわかりやすくし、コミュニケーション上の摩擦を減らす効果があるからなのです。つまり、相手によって態度を使い分けるのは悪いことでもなんでもなく、人間関係を円滑にする上で必要なことでもあるのです。

●その3 多くの人とうまくやっていきたいか、わかり合える人とだけつながりたいか
役割演技という考え方だけでなく、日本には「本音と建て前」と呼ばれる文化があります。本当の気持ちを何重にもオブラートにくるむのが当たり前の社会では、ありのままの真っ正直な姿でいようとすると、「性格がキツそう」「空気が読めない」などと思われて生きにくさを感じることすらあります。

自分の生き方を考えたとき、摩擦は最小限にしてまわりの多くの人とうまくやっていきたいのであれば、たとえ裏表があると言われても、多少の演技力は身に着けたほうがお得。逆に、変わり者だと思われようが、友人が少なかろうが、心からわかり合える人とだけつながりたいと思うのであれば、素の自分を貫くほうが近道です。自分の常識では理解できない人と出会ったときは、「そもそも、選んだ生き方と負うべきリスクがちがうのだ」という視点を持つと冷静になれます。

(心理コーディネーター:三吉野愛子)

※この記事は2014年08月05日に公開されたものです

三吉野愛子

1978年、福岡県生まれ。2001年、東京学芸大学教育学部を卒業し、教育系広告代理店に勤務しながら心理カウンセリングを学ぶ。2005年より心理カウンセラーとして活動するかたわら、TV、ラジオ、雑誌の企画監修などを手がける。著書に『恋愛ダメ子の診療所』(日経ウーマン選書)。現在、東京を拠点に、現在、心理カウンセラーとして活動中。

●三吉野愛子カウンセリングオフィス ブログ
http://blog.goo.ne.jp/dearlife_2015

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