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バカでアホでフラメンキン!西新宿の伝統を刻むミステリアスな老舗食堂「つるかめ食堂」

「ソイ丼(みそ汁付き)」500円(手前)と「バカでアホでフラメンキン」700円(奧)

●思い出横丁を代表する創業半世紀以上の老舗食堂
新宿西口大ガードそば。戦後の闇市をルーツに焼き鳥店を中心にした居酒屋のほかラーメン店、中華料理店などの飲食店がところ狭しと建ち並ぶ「思い出横丁(通称・しょんべん横丁)」で50年以上も営業を続ける老舗中の老舗『つるかめ食堂』。

【タパスからパエジャまで!普段飲めないようなスペインワインも飲めるヨ―新橋スペイン・バル「エル ベベドール」】

刺身などの生ものから中華炒め、揚げ物、焼き物など、ゆうに50種類以上はある各種惣菜に200円プラスでライスとみそ汁が付けられるので屋号のとおり食堂づかいもできるのだが、場所柄、客層とも居酒屋営業の色合いが濃い。

思い出横丁の各店とも、最近では外国人スタッフに店の切り盛りを任せている店が多く、個人店的な風情は薄れつつあるが、この店は3代目が店に立つ時間帯も多く、昔ながらの人情味を残している。

●初代考案の創作スペイン料理が人気
冷菜や天ぷらなどの一品料理は300円台から各種そろい、中華惣菜は500円台とお手ごろ価格で楽しめるが、初代店主が発案した、この店オリジナルのスペイン料理も長きにわたるこの店の看板メニューになっている。

その代表格が「バカでアホでフラメンキン」700円。このネーミングは決してふざけている訳ではない。スペイン語でバカとは牛肉のことでアホとはにんにく、フラメンキンとは南スペインの揚げ料理にこの名前があるそうで、初代がスペインにインスピレーションを受けながらベーコンを牛肉で巻き、たっぷりとガーリック風味を付けて天ぷらにしたのが、この料理。

半世紀近い伝統を誇る、西新宿の創作料理だが、ジューシーな肉汁とにんにくの風味がご飯にはもちろん、ビールにもよくマッチする。ほかにもトマトと卵のスペイン風炒め「トルティージャ」500円や牛すじを鶏ササミで挟んでフライにした「バカコンポジャ」500円など、この店オリジナルのユニークなスペイン風(?

)創作料理があり、酒との相性も抜群なことから人気を博している。
「上記3つをまとめた『つるかめ風スペイン料理3点セット』(1600円)が別々に頼むより少しお得で、グループ客に人気です」とはミャンマー出身で約15年間この店の厨房を切り盛りするゼヤーさん。
やはり、初代が物不足だった戦後に安くて栄養価の高いメニューとして考案した大豆(ソイ)とひき肉のカレー煮込みをご飯にのせた「ソイ丼」500円も、この街を代表する名物料理。普段づかいできる居酒屋としても昭和のなごりを感じさせる店としても十二分に楽しめる。

【店舗データ】
店名:つるかめ食堂
所在地:東京都新宿区西新宿1-2-7
営業時間:15:30~24:00(ラストオーダー23:30)
定休日:水
HP:なし

メニューはすべて税込価格
【その他メニュー名 価格】
・元気丼(牛すじとハムマリネの合盛り丼)600円
・牛すじ煮込み450円
・鳥ももの香草焼き550円
・生ビール500円、酎ハイ400円、焼酎450円、ハイボール350円ほか

※この記事は2014年07月27日に公開されたものです

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