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これが商魂だ!アルバトロスのタイトルが面白い!「アフロ忍者」「アルマゲドン2012」

アルバトロス株式会社という映画配給会社をご存じでしょうか。女性なら『アメリ』を公開した会社といえばご存じかもしれませんね。このアルバトロスは、良質なアート系映画を配給する一方で、海外で製作され、日本では劇場公開されなかった(いわゆるDVDスルーの)B級映画をたくさんリリースしています。

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そのラインアップが実に面白いのです。

映画産業の鉄則は「柳の下にどじょうは何匹もいる!」であります。超大作が当たりそうだったら、似たような作品をどんどん行け! というルールが今でも生きている世界です。アルバトロスさんは、このガッツある商魂を実践している会社といえるでしょう。

では、アルバトロスさんのリリースしているDVD商品の中から面白いものをご紹介します。

『ダーク・グラビティ』

全世界的にヒットして、アカデミー賞7部門を獲得した、あの映画に似たタイトルですね。なんとなくパッケージも似ているかも……。あっちは宇宙で遭難する話ですが、こちらは粒子加速器の暴走によって地球が荒廃するというお話です。

『アベンジャー・ガールズ』

こちらも世界的大ヒット映画に似たタイトルですね。キャッチコピーは「日本よ、これが女神だ。」です。さすがアルバトロス!

『アフロ忍者』

郵便局勤めのダサ男レジーが、日本から送られたヌンチャクを手にしてから、なぜかたくましくなってしまう(笑)。日本語もペラペラになり、マッチョに変身したレジーが街のゴロツキ相手に立ち上がるというお話。キャッチコピーは「燃えよ、アフロ!!」。

『アルマゲドン2012 マーキュリー・クライシス』

「えっ、あの映画に続編があったの?」と思わされますが、もちろんそうじゃありません。太陽活動の異常によって、軌道を外れた水星が地球にぶつかるコースに。それを防ぐために宇宙船を小惑星に送り込むというお話。「水星」を「彗星」に変えたらだいたい合っているお話です。

『悪霊のはらわた』

ホラー映画に詳しくない方のために一応説明しましょう。『死霊のはらわた』という傑作ホラー映画がありまして、これに似ているのです。「なんとかのはらわたっていう映画が名作らしいよ」という初心者は間違っちゃうかも……。

『バトル・オブ・パシフィック』

ハリウッドの大作(興行成績はずっこけましたけど)『バトルシップ』に似てるなあ……と思われることでしょう。アメリカ海軍最後の戦艦アイオワが最後の航海で、エイリアンの母船(= バトルシップ)に遭遇するという、だいたい合っている内容です。

『E.V.P エレクトリック・ボイス・フェノミナン』

タイトルロゴだけ見ると『AVP』かな? と思いますが、もちろん違います。あっちは「エイリアン ヴァーサス プレデター」ですが、こっちは「エレクトリック・ボイス・フェノミナン」です。内容は心霊ホラーの作品です。

『A.E. アポカリプス・アース』

なんだかいろんなものが混ざっている感じですが(笑)、これはSF映画で、見知らぬ緑の惑星に不時着した人類が、未開の惑星の住人に追い回されるというお話。惹句は「『オブリビオン』、『アフター・アース』など、超話題作に続く《滅亡後》の地球を描いたSF大作!!」となっています。

『モスキートマン』

遺伝子操作された蚊のウイルスで、蚊の特性と驚異的な身体能力を持つ「モスキートマン」に生まれ変わった主人公の活躍を描く作品です。「吸世主、降臨。」というキャッチコピーもナイスです!

『ナチス・イン・センター・オブ・ジ・アース 』

南極の地下に逃げのびたナチス軍の残党が、現代によみがえり、世界に宣戦布告するという無茶なお話。「ナチス軍、地球の中心より宣戦布告」というキャッチコピーで、もうここまでくると見なくちゃしょうがないでしょ!

いかがだったでしょうか。筆者のようなボンクラのマニアは「いいぞ! 頑張れアルバトロス!」と応援してしまうのですが、皆さんはどう思われますか?

アルバトロスさんのスゴイのは、公式サイトのリリースタイトルの並びです。巨匠アンジェイ・ワイダ監督のガチ傑作『カティンの森』(ソ連軍によるポーランド軍虐殺事件を描いた作品)の左隣が『アバター・オブ・マーズ』、右隣が『パラノーマル・エンティティ』だったりするのです。

ここまでやんちゃな精神にあふれていると見たくなりませんか?

※記事内で紹介した商品は全てアルバトロスより販売されています。

⇒アルバトロス公式サイト
http://www.albatros-film.com/

(高橋モータース@dcp)

※この記事は2014年06月14日に公開されたものです

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