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長かったナ! 2014年花粉シーズン終了―ウェザーニューズ

花粉の飛散量

株式会社ウェザーニューズは、全国的にスギ・ヒノキの花粉シーズンの終了を迎えたことを受け、2014年シーズンの花粉症および、花粉飛散傾向のまとめを発表した。

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同調査は、花粉症に悩む一般の人や企業、病院などの協力のもと、全国1,000カ所に設置している花粉観測機「ポールンロボ」にて計測された花粉飛散量と、その周辺エリアに住む花粉症6万7,859人の症状をまとめている。

2014年春のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、前シーズンと比べて全国で約60%と少なかった。特に関東地方~東北南部では前シーズンの約20~30%前後の飛散量と極めて少ない。しかし、九州や四国の太平洋側では前シーズンより多い量を観測しており、高知県では約170%、佐賀では約150%の飛散量を記録した。

九州や四国の太平洋側など、西日本で花粉の飛散量が多くなった要因として、2013年夏の記録的な暑さ(高知県で日本国内における高温記録を更新した)が影響していると考えられる。花粉飛散量は、花粉が多く飛散した翌年は飛散量が少なくなる「裏年」、少ない年の翌年は多くなる「表年」と、交互に増減する傾向があり、今シーズンは裏年にあたったようだ。

今シーズンの飛散傾向の特徴として、スギ花粉よりもヒノキ花粉のピークが顕著であることが挙げられる。関東~中国地方では、ヒノキ花粉の1日の飛散量がスギ花粉を上回る日もあった。寒気の影響を受けにくかった九州や四国(太平洋側)では、花粉の飛散ピークはあまり遅れることなく、2月末~3月上旬のスギ花粉のピーク、その後3月下旬にヒノキ花粉のピークを迎えた。

花粉症の症状についての調査では、四国(瀬戸内側)から関東では、花粉の飛散量が少なかったにも関わらず、「つらい」「非常につらい」と感じた人の割合が前シーズンより多かった。これは、例年は症状が軽減される花粉シーズン後半の3月末~4月に、ヒノキ花粉のピークが顕著に現れたため、重い症状の出る期間が長引いたと考えられる。

一方、北陸や東北は、ヒノキ花粉の影響がほとんどない地域性に加え、スギ花粉の飛散量も前シーズンより少なかったため、症状が抑えられたエリアが多かった。飛散量が多かった九州南部や四国の太平洋側では、「つらい」「非常につらいと感じた割合が前シーズンより10%増えている。

花粉症の症状

(エボル)

※この記事は2014年06月13日に公開されたものです

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